prp療法の美容効果は?いつから実感できる?持続期間・副作用なども紹介
近年、年齢とともに増えるお肌のお悩みやトラブルの解決法として注目されている「PRP療法」は、自身の血液中に含まれる血小板を利用して肌を若返らせる再生医療のひとつです。
気にはなっているけれど、どんな効果があるのか、本当に効果を得られるのか不安で、なかなか治療を受けるに至らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、PRP療法の美容効果や注入方法、副作用などについてご紹介します。PRP療法を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
PRP療法の美容効果とは
PRP療法は、はじめは歯科領域で使われはじめた治療法です。
美容領域では、1990年代初頭より新しいアンチエイジング法として注目されるようになりましたが、一般的な認知度や使用頻度が高まったのは、ごく最近のことです。
そのため、PRP療法という再生医療があることはご存知でも、実際にどのような美容効果があるのかはわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、PRP療法の美容効果についてご紹介します。
肌そのものを若返らせる効果が期待できる
PRP療法は、現在多くの美容クリニックで行われています。10年ほど前までは、まださまざまな実験を行っている段階でしたが、今ではPRPの安全性や有効性はほぼ確立され、肌の再生医療のひとつとして認識されるようになりました。
そんなPRP療法には、以下のような効果が期待できます。
- 目の下のくぼみやクマの改善
- 肌のくすみの改善
- 肝斑の改善
- たるみやシワ、マリオネットライン、ほうれい線の改善
- ニキビ跡やデコボコ肌の改善
- 薄毛の改善
- 首や手の甲のシワの改善
そもそもPRPとは、Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿)の略で、血液中の「血小板」を多く含んでいる成分のことです。
血小板は、止血したり破壊された血管や細胞を治したりする2つの大きな役割を担っています。細胞を元気にして若返らせる「成長因子」という成分も含まれており、この成長因子が放出されることで、コラーゲンを増生したり、表皮の成長が促進されたりする効果を発揮します。
そのため、PRP療法はシワやたるみなどをはじめとする、皮膚の老化現象に対して高い効果を発揮するのです。特に、皮膚が薄く従来の注入治療では難しかった目の下の小ジワやたるみ、外科手術が必要だったマリオネットラインなどへの効果が優れています。
なお、PRP療法では以下の部位にPRPを注入可能です。
- 額周辺:おでこ・眉間・髪の生え際
- 目元周辺:目尻・目の下・こめかみ・ゴルゴライン
- 口元周辺:ほうれい線・マリオネットライン・頬・鼻の下・フェイスライン
- あご周辺:あご・首
- その他:毛穴・手の甲
あらゆる部位に効果が期待できるPRPは、まさにアンチエイジングの万能治療だといえるでしょう。
PRP療法で目の下のクマが改善するメカニズムなどについては、こちらで詳しくご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
→PRP療法は目の下のクマに有効!メカニズムやメリットなどを徹底解説
PRP療法の効果はいつから?
PRP療法は、自身の肌細胞を徐々に修復し、再生していくため、効果は施術後1〜3ヶ月ほどかけて現れます。
効果の現れ方には個人差もありますが、一回の治療で効果を実感できることが多く、肌全体に若々しいハリが戻るのを感じられるでしょう。
PRP療法の効果持続期間は?
PRP療法の効果持続期間には個人差があり、注入する部位によっても異なるものの、平均で1年ほど効果が持続するケースが多いです。しかし、PRP療法には他の美容医療に多い「決まった効果持続期間」がないともいえます。
なぜなら、血小板が傷などを再生する働きには限りがありますが、その働きが終了した後に肌の状態を継続させるのは、自分自身の生活習慣次第だからです。血小板が働きを終えた後の「成果」を維持させられるか、再び衰えさせてしまうかは、治療後のケア次第だといえます。
年齢や症状などによってどのくらい改善するかは個人差がありますが、PRP療法は対症療法ではなく根本療法であるため、半永久的に効果を得られる可能性もあるでしょう。
ちなみに、PRP療法は繰り返し注入することで、血小板の働きによる成果を積み重ねることができます。おすすめの治療頻度は2、3ヶ月〜半年に一回です。基本的には一回の治療でも効果を実感できますが、繰り返し治療を受けることでより理想の状態へと近づける可能性があります。
PRPの注入方法は?
PRP療法は、患者さん自身の血液中に含まれる血小板の成分のみを抽出し、体内に注入する再生医療です。クリニックによって方法は異なりますが、注射もしくは水光注射(ダーマシャイン®)を用います。
ここでは、PRPの2つの注入方法について詳しくご紹介します。PRP療法の具体的な施術の流れや料金相場などについては、こちらを参考になさってください。
→PRP治療とは?美容クリニックでの施術の流れやクリニックの選び方について紹介
→PRP療法を美容目的で受けるときの料金相場と安さで選んではいけない3つの理由
なお、当院のPRP皮膚再生療法についての詳しい情報はこちらのページからご覧ください。
注射
PRPは、注射で皮膚内に注入するのが一般的です。小ジワなどが気になる部位にピンポイントでPRPを注入できるため、PRP活性効果が高いといわれています。目元や口周りなど、皮膚が薄くデリケートな部位への注入は、注射で行います。
注射の痛みが気になる方のために、希望によって表面麻酔や笑気麻酔などを使用できるクリニックがほとんどです。注入直後は腫れや赤みが強く出る場合もありますが、通常は数時間から1日ほどで落ち着いてくるでしょう。
ダリア銀座スキンクリニックでは、3つの美容医療サブスクリプション(月額定額プラン)をご用意しており、自身の肌の状態やライフスタイルに合わせてご利用いただけます。
「プレミアムプラン」では、注射によるPRPの注入(2ccまで)もお選びいただけますので、PRP療法を試してみたい方は、ぜひご検討ください。
水光注射(ダーマシャイン®)
水光注射とは、穿刺法にてヒアルロン酸などの薬剤を患部へ直接注入する施術です。ダーマシャイン®は、この水光注射を行う機械を指します。PRPは、ダーマシャイン®を用いて皮膚内へ注入することが可能です。
従来の注射での注入は、ピンポイントに対応できる反面、注入量や注入速度、圧力を一定に保てないなどの問題点がありました。
しかしダーマシャイン®を用いた場合、針の長さや注入量、皮膚吸引圧やタイミングなどをあらかじめセッティングできるため、均一に満遍なくPRPを注入できます。
PRP療法は失敗することもある?副作用は?
PRP療法は、人工的に作られた薬剤を使用する治療ではありません。患者さん自身の血液から抽出した成分を利用するため、副作用やアレルギー反応が起こりにくいのが特徴です。
まれに注射を用いたことによる炎症が起こり、痛みや赤み、腫れ、内出血やしこりなどが生じる可能性はありますが、注入後数日で徐々に引いていくでしょう。
ただし心臓病や脳梗塞などの既往歴がある場合や肝臓疾患をお持ちの場合、血液が固まりにくくなる薬を服用している場合、妊娠中や授乳中、妊活中の場合はPRP療法が行えないので注意が必要です。
また、PRP療法は厚生労働省より「再生医療等安全性確保法第40条1項に規定される細胞培養加工施設の届出機関」に認定されたクリニックでのみ治療を受けられます。
まれに認可を受けずに治療を行っているところもあるので、治療を受ける前にきちんと確認しておきましょう。
PRP療法の失敗例や修正法については、こちらで詳しくご紹介しています。
→PRP療法の具体的な失敗例とは?修正法と施術を受ける前のリサーチが大切な理由
まとめ
PRP療法の美容効果や注入方法、副作用などについてご紹介しました。
PRP療法は、PRPを注入した箇所の皮膚細胞を活性化させる再生医療です。おでこや頬、手の甲、首のシワやニキビ痕の改善、毛穴の縮小、目の下のくぼみやクマ、たるみなどさまざまなお悩みに効果を発揮します。
効果は施術後1ヶ月ほどで徐々に現れはじめるため、仕上がりも非常に自然で周囲の人に気づかれずに若返りが叶います。
また、ヒアルロン酸など他の注入治療は数ヶ月で体内に吸収されて元の状態に戻ってしまいますが、PRP療法は効果持続期間が1年程度と長いのも魅力です。肌細胞自体が再生されるので、根本的にお悩みを改善したい方は、ぜひPRP療法を検討してみてはいかがでしょうか。