サーマクールFLXの効果はいつから実感できる?適切な治療回数と併用がおすすめの施術も紹介
「たるみは気になるけれど、切開するのは抵抗がある」「年齢と共に鏡を見るのがこわくなってきた」「施術を受けるために仕事も休めない」
そんな方におすすめの美容医療が「サーマクール」です。
サーマクールは、切らないたるみ治療として世界100カ国以上で施行され、多くの症例数を誇っています。
2002年に最初のFDA(日本の厚生労働省にあたる公的機関)認可を受けたサーマクールは、数年ごとにバージョンアップを重ね、現在(2025年1月)は第4世代といわれる「サーマクールFLX」が最新です。
歴代サーマクールの中でも、高い効果が期待できるサーマクールFLX。施術後いつ頃から効果を実感でき、いつまで効果が持続するのでしょうか。
この記事では、サーマクールFLXの詳細と効果が実感できる時期、サーマクールFLXとの併用がおすすめの施術についてご紹介します。
目次
サーマクールFLXの効果
サーマクールFLXは、高周波(RF波)を皮膚の奥にある真皮層から脂肪層にかけて照射することで、たるみを引き締めます。
以下は、サーマクールFLXの主な効果です。
- たるみやシワの改善
- フェイスラインの引き締め
- 毛穴の開き
- 皮膚の引き締め効果
- ニキビ、ニキビ跡
- 皮脂腺の縮小
- 肌質改善
- 美肌効果
サーマクールFLXは、大量のコラーゲンを産生し活性化するため、たるみへのアプローチだけでなく、美肌効果を得られるのが特徴です。
程よい弾力感もよみがえり、綺麗で質感のよい若々しい肌への改善が期待できます。
サーマクールFLXとは
サーマクールFLXは、メスを使用しない手軽に受けられる美容医療ながら、手術以外のたるみ治療法の中では優秀といわれている機器で、治療の効果を感じやすい施術。
ここではまず、サーマクールFLXとはどのような機器なのか、詳細について紹介します。
サーマクールの最新機種
サーマクールは2002年に初号機「サーマクールTC3」が発売され、すでに20年近くの歴史があります。
サーマクールFLXは、サーマクールの最新機種として2018年に開発された第4世代のマシンです。
以下は、これまで発売されたサーマクールの種類です。
- 第1世代「サーマクールTC3」(2002年)
- 第2世代「サーマクールNXT」(2007年)
- 第3世代「サーマクールCPT」「サーマクールアイ」(2009年)
- 第4世代「サーマクールFLX」(2018年)
サーマクールは、初号機発売当初から画期的なたるみ治療として世界中で話題になりました。
しかし、痛みや熱感が強く、医師の技術によるところも大きいことが難点でした。その後は懸念された痛みを軽減させる工夫や、火傷を防止する機能などが開発され、徐々に進化しています。
サーマクールFLXの特徴
サーマクールの最新機種であるサーマクールFLXは、第3世代であるサーマクールCPTに搭載された痛み軽減機能がさらに進化。
以下は、サーマクールFLXの主な特徴です。
- チップが4.0㎠と大きくなり治療時間の25%短縮が実現
- 1ショットの照射面が広くなったため引き締め効果も増大
- 旧チップ400ショットと同等のエリアを300ショットで照射可能
- 痛み軽減の冷却システムやバイブレーション機能が進化
- 痛みが少ないため麻酔の必要がない
- 高周波の出力が安定したことにより、ホットスポットと呼ばれる熱だまりが軽減
第3世代サーマクールCPTと比べて照射範囲が広がっており、深さも2.4mmから4.3mmと180%深くなっています。
ムラなく照射でき、効率よく施術が行えるため、治療時間も短縮されています。
また、効果が現れるまでの期間も短くなり、即時効果が感じられやすいのもサーマクールFLXのポイントです。
【関連記事】
サーマクールFLXの効果はいつから?ピークはいつ?
サーマクールFLXは、主に以下の2つの反応により、たるみ引き締め効果を発揮します。
- 真皮層のコラーゲン線維が高周波の熱エネルギーにより収縮することで得られる即時的な引き締め効果
- 収縮したコラーゲン線維が修復される過程でコラーゲンが増生され、徐々に収縮したコラーゲンと置き換わる
これらの反応により、1回の施術で即時的効果と長期的効果の両方を実感できるのがサーマクールFLXの魅力です。
ここでは、サーマクールFLXの効果を実感できる時期についてご紹介します。
施術直後から引き締め効果を実感
サーマクールFLXは、お肉を鉄板で焼くと縮むように、高周波の熱作用により皮膚の内部が収縮することで即時的な引き締め効果がある施術です。
その効果は、早い方だと施術後1時間くらいから実感できます。通常は2時間から3時間程度で効果を感じられますが、遅い方でも翌日には効果を実感できるでしょう。
約2ヶ月から3ヶ月で効果のピークを迎える
サーマクールFLXは、皮膚の中の線維芽細胞にゆっくりと熱を加えることで、年齢とともに働きが鈍っていた細胞を活性化させ、コラーゲンの産生を促進します。
この効果は、施術後約2ヶ月から3ヶ月ほどでリフトアップ効果として現れ、鏡を見てすぐにわかるくらい顔全体が引き締まります。
さらに真皮層だけでなく、皮下組織にも熱変性によるコラーゲンの増生が行われ、皮脂が縮小する、毛穴の開きが改善されるなどの美肌効果も徐々に現れるのがサーマクールFLXの特徴です。
約6ヶ月から1年間にわたり効果が持続
サーマクールFLXの効果は、施術後2ヶ月から3ヶ月で最大化したあとは約6ヶ月から1年間にわたって効果が持続するといわれています。
そしてその後はもとのたるみ肌に戻っていくわけではなく、効果が出た時点からまた通常通り老化がはじまるようなイメージです。
施術を行った部位のコラーゲンが増生された効果は半永久的に持続するため、必ず継続して施術を受けなければいけないわけではありません。
サーマクールFLXの適切な治療回数
サーマクールFLXは、完全に効果がなくなる前に反復して施術を受けると、皮膚の深い部分のコラーゲンが厚くなり、ハリのある肌に変化していきます。
そのため、継続して施術を受け続けるのがおすすめですが、適切な治療回数を守らなければ頬がこける、皮膚が固くなるなどの症状が現れることも。
サーマクールFLXの適切な治療回数は、半年から1年間に1回程度です。
それよりも短い間隔で施術を受けてしまうと、焼きすぎたお肉のように皮膚が固くなる可能性もあるので注意しましょう。
サーマクールFLXのよくあるQ&A
ここからは、サーマクールFLXのよくあるQ&Aを紹介します。
Q:サーマクールFLXのデメリットは?
A:施術中の痛みや効果を実感するまでに時間がかかることがデメリットとして挙げられます。
ただし、痛みは一時的なものであり、患者さんの希望によっては出力を調整できるクリニックもあるため、医師に相談してみましょう。
効果を実感するまでには時間がかかりますが、ピークを迎えたころには肌が引き締まりハリやツヤも感じられるようになります。
Q:サーマクールFLXに副作用はある?
A:副作用として、赤み、熱感、腫れ、痛み、痒みが現れるケースがありますが、数時間から数日で落ち着くことがほとんどです。
また、照射2週間ほど経過すると、色素沈着が生じることもありますが、こちらも時間の経過とともに解消します。
Q:サーマクールとハイフの違いは?
A:サーマクールは真皮層から脂肪層への照射、ハイフはSMAS筋膜への照射となり、照射部位が異なります。
また、ハイフよりもサーマクールのほうが持続期間が長い傾向にあります。肌質や脂肪の状態、希望する効果などによって医師と相談して選ぶことをおすすめします。
【関連記事】
→サーマクールとハイフの3つの違いとは?どちらにするか迷ったときの選び方も紹介
Q:サーマクールをやりすぎるとどうなる?
A:サーマクールをやりすぎると、頬がこけたような印象になったり、熱傷を引き起こす可能性があります。
そのため、医師から指示された施術間隔を守り、適切な間隔で治療を受けることが重要です。
【関連記事】
→サーマクールはやりすぎると頬がこける?リスクと効果を得るための3つのポイント
サーマクールFLXとの併用がおすすめの施術
サーマクールFLXは、他の美容医療の施術と併用することでさらなる若返りが可能です。以下は、併用がおすすめの施術です。
- ウルセラ
- ウルトラセルQプラス
- サーミスムース
- スマスアップ
- ボトックス
- ヒアルロン酸注射
- コラーゲン注射
- PRP療法
- 水光注射
近年、サーマクールFLXとウルセラを併用する「ウルサーマ」という施術が一般に知られるようになってきています。
従来は患者さんが期待する効果や肌の状態によって、この2つの施術からどちらかを選択していました。
しかし、両方の治療を受けたい患者さんが時期をずらして2つの施術を受けることが多くなってきたため、両者を同日に照射する方法が行われるようになりました。
2つの施術を同日に行うため、その分費用はかかりますが、クリニックによっては併用することで割引を行っている場合もあります。
費用面は大丈夫という方であれば、検討されてはいかがでしょうか。
【関連記事】
まとめ
サーマクールFLXの詳細と効果が実感できる時期、サーマクールFLXとの併用がおすすめの施術についてご紹介しました。
サーマクールは高周波エネルギーを肌の真皮層と脂肪層に照射することで、たるみなどのエイジングサインを改善する施術です。
その第4世代であるサーマクールFLXは、従来のサーマクールより即効性があり、美肌効果まで得られます。
個人差はありますが、施術後はすぐに肌の引き締め感を得られるので、急なイベントでどうしても肌を若返らせたいときにもおすすめです。
時間に余裕があるときは、イベントの2ヶ月前くらいに施術を受けるなど、臨機応変に対応するとよいでしょう。
ただし、サーマクールFLXは適切な治療間隔を空けて施術を受けなければいけません。たるみを改善したい気持ちはわかりますが、必ず半年以上は間隔を空けるようにしましょう。
サーマクールFLXの効果はいつから現れるのか気になる方や、たるみ治療を検討している方はぜひ本記事を参考にしてみてください。