水光注射の頻度はどのくらいが理想?続けることで得られる効果を解説
水光注射は韓国発祥の施術です。
名前の語源は『水光皮膚』。たっぷりの潤いによる煌めくツヤ、弾力のあるハリ、反射する光に満ちる透明感のある肌のことを、美容大国である韓国の人はそう呼んでいます。
日本でも人気の水光注射ですが、どのくらいの頻度で打てば、どの程度の効果があるのか、どれくらいもつのか、気になりますよね。
この記事では、水光注射を始めるにあたって最も関心の高い、効果を引きだすための頻度について、詳しく紹介します。
目次
水光注射の理想的な頻度
水光注射の基本的な頻度は、同じ間隔を長い期間で繰り返すのではなく、効き目が出やすい初期と、定着させる期間、そして安定してきた効き目を維持する期間の、それぞれで頻度を対応させていくのが一般的です。
水光注射の理想的な頻度と、その頻度になる理由を解説します。
続ける程に頻度を減らせる水光注射
水光注射の理想的な頻度は以下の通りです。
- 最初は2~3週間に1回のペースで4~5回
- 次は1~2ヶ月に一度程度
- 様子を見て、3ヶ月に一度などの頻度で検討してみる
最初のうちの、少なくとも3回目あたりまでは2~3週間に1回のペースで打つことをおすすめします。
水光注射は回数を重ねるごとに肌状態が改善されていくため、使用した薬剤などが吸収されてなくなるまでの期間が延びていきます。
最終的な頻度は1~2ヶ月に一度が一般的ですが、人によって効果の発現に違いがあり、患者さんの希望も考えられるため、効き目が安定してきたら担当医に相談して検討するとよいでしょう。
止めてしまうと肌は元の状態に戻り、そこからまたピークの状態に仕上げるには最初からやり直しになってしまうため、多少頻度を減らしても定期的に施術を受けることが大切です。
打ち方で変わる水光注射のダウンタイム
水光注射は、打つ深さで効果が変わりますが、ダウンタイムの期間も長くなります。
顔の部位によっては針の長さなどを調整することができ、効き目も変わるため、深めの施術を求める人も多く、特に韓国では、痛みやダウンタイム期間を問わず、効き目を優先するケースも少なくありません。
日本では通常ダウンタイムは2~3日程で、一般的に効果が出始めるのは遅くても4~5日後ですが、早い人では施術直後で効果が見られるため即効性はあるといえます。
日本での施術は、ダウンタイムやダメージができるだけ軽く済む施術を目指して、効果とのバランスを計る努力をしています。
そして、針を深くまで刺すということはそれだけ肌にダメージが重なるため、頻度を減らさざるを得ない状態にならないともかぎりません。
痛みや時間と引き換えに、より高い効果を望むのであれば、その旨を医師に相談し、頻度についても指示を仰ぎましょう。
水光注射のダウンタイムについてはこちらの記事が詳しく解説しています。
→水光注射はダウンタイムがひどいって本当?副作用や施術後の過ごし方を紹介
水光注射の回数制限
水光注射は特に制限がなく、何度でも打っていいといわれています。
美容医療施術は、成分や方法を理由に回数や用量が決まっている場合が多いですが、水光注射に関しては施術回数も、年齢についても制限がありません。
しかし、打てば打つ程、より効果が見られるという施術ではなく、むしろ必要以上のダメージを肌に与えてしまいかねません。
効果が引き出される時間を待ち、余計なダメージを蓄積せず、効果の程度を確認しつつ、的確な頻度を見極めるのが、本当の美肌に導くプロセスとなります。
水光注射を止めてもすぐには効果が切れない理由
水光注射は、例え1回のみで施術を止めても、すぐに施術前の肌に戻るわけではありません。
水光注射の受けはじめは、今まで水分や成分が不足していた肌が、乾いた喉を潤すように美容成分を吸収するため、施術から1週間~数週間の頃が効果発現の勢いのピークになります。
そしてそのうち吸収しきってしまうため、美容成分の効果はなくなりますが、水光注射を止めたからといって、すぐに施術前の肌に戻らない理由は、注射した美容成分だけが効果を発揮するわけではないからです。
水光注射の効果の理由は、以下の3つです。
- 主成分である非架橋ヒアルロン酸による効果
- 配合した使用薬液による効果
- 針によって引き出される創傷治癒力による効果
それぞれが効果をどのように発揮するのかを説明します。
非架橋ヒアルロン酸による効果
水光注射で使用されている非架橋ヒアルロン酸は、皮膚に対して繊細に注入されることで、皮膚の薄い部分にもみずみずしさを与えるうえ、真皮再生も促します。
通常のヒアルロン酸注射に使用される架橋ヒアルロン酸は、長い持続期間を保つための『架橋』という添加材が含まれていて、粘度が高く形成力はありますが、場所によって自然さを実現できない場合があります。
非架橋ヒアルロン酸は、粘度が低く吸収がされやすいため、架橋ヒアルロン酸に比べると持続時間は短くなります。
しかしその柔らかいテクスチャーは、ちりめんジワなどの浅いシワを目立たなくし、目の下やまつ毛ギリギリのあたりの、皮膚の柔らかい部分まで自然に仕上げ、肌にハリやツヤを取り戻します。
その他にも、皮膚に注入することによって線維芽細胞を刺激し真皮再生を促す働きがあるため、4回目の注射をしたあたりで、コラーゲン増加による肌の弾力や透明感が現れるといった効果が期待できます。
使用薬剤による効果
水光注射は、非架橋ヒアルロン酸をベースとして、さまざまな効果をもつ薬剤をオーダーメイドで配合することで、更なる恩恵を受けられます。
以下はブレンドをおすすめする薬剤の一例です。
- 非架橋ヒアルロン酸……追加してボリュームアップ
- リジュランヒーラー……紫外線や老化によるダメージに対し皮膚の自己再生力を活性化
- ベネブ成長因子……肌再生や若返りの効果でみずみずしい肌に
- アムニオジェニックス(アメリカFDA認可の製剤)……成長因子で、ニキビ跡のクレーターに効果あり
- ボトックスの皮膚内注射……毛穴の引き締め・リフトアップ効果、ハリ・弾力アップ
- トランサミン……主成分がトラネキサム酸。肝斑、肌の赤み、かぶれ、ニキビ跡などに
- アスコルビン酸(ビタミンC)……活性酸素を除去し、アンチエイジングケア全般に効果あり
- ピドキサール(ビタミンB6)……肌の新陳代謝の促進による、肌荒れやニキビの予防
上記のような成分を一度に入れることが可能で、特に肌トーンの改善など、市販の美容液で行うセルフケアでは得ることのできない効果の実感が可能です。
薬剤の他にもおすすめできる、水光注射とレーザーとの組み合わせも詳しく紹介しています。
→水光注射とレーザーを同時に受けるべき理由と組み合わせがおすすめの施術
創傷治癒力による効果
ヒアルロン酸を初めとする一部の美容成分の美肌効果は時間と共に下降していくはずですが、水光注射の効果の一つである『創傷治癒力』が発揮されているため、すぐに消えることはありません。
水光注射の針によって皮膚が傷つくと、血小板が働き始め成長因子を分泌し、コラーゲンを産生しながら皮膚を再生させます。
肌が懸命に傷を治そうとする自然治癒能力は、より高い美肌効果を発揮します。
しかし『皮膚が傷つく』と聞くと、相当の痛みを感じるように受け取ってしまうかもしれません。
ダリア銀座クリニックの水光注射は『ダーマシャイン®』を採用しています。
1ショット5針でのスピーディな施術が実現され、皮膚に陰圧をかけ吸引しながら注入するため、疼痛が大幅に緩和されています。
水光注射の施術による痛みやダウンタイムは、針の深さや注入量にもよりますが、皮膚吸引圧やタイミングなども含めたセッティングが可能です。
それでも痛みの感じ方は人それぞれであり、麻酔クリームの使用ももちろん可能のため、施術前に相談してみましょう。
水光注射の効果を持続するためのポイント
水光注射は、ある時期になると効果がなくなっているように感じることがあります。
「頻度を守っているのにどうして?」と思うのも無理はありませんが、それは効いていないわけではありません。
最後に、水光注射の頻度を守って定期的に施術を受ける他に、効果を持続するためにできることを紹介します。
施術後にしてはいけないこと
ダウンタイムを長引かせたり効果を弱まらせたりしないために、以下のように血行がよくなることは避けましょう。
- 施術直後のサウナや長時間の入浴
- 激しい運動
- 過度の飲酒
その他にも、からい物を食べたり、興奮したり、重いものをもつなども避け、できるだけ安静を心がけましょう。
施術後は患部を2~3日は冷やした方がいいくらいであり、シャワー程度は大丈夫ですが、あまり患部を温めるようなことも控えた方がいいでしょう。
『水光注射が効かなくなった』は効いている
水光注射は、頻度を守って施術していると効果が目立ちにくくなりますが、一定の水準をキープできているということが、効いている何よりの証明です。
使用する薬剤を変更した場合、その薬剤の効果が強く出ることがありますが、止めた薬剤があれば、前の薬剤の効果は若干見られなくなります。
他にも、例えば海外に行って針を深く刺す水光注射の施術を行った場合は効果が強く出るため、そのあとに元の深さの施術に戻した場合でも、望んだ効果に満たない場合があります。
しかし通常は、それまで磨き上げてきた結果によって一定の水準に安定すると、そのあとは維持のために効果を発揮するため『効いている』状態がキープできます。
効果の変化の上下も大切ですが、そればかりを優先していると肌ダメージが蓄積されていくことに繋がってしまうため、見極める目を持ちつつ美肌を目指しましょう。
保湿や肌ケアをしっかり行うこと
水光注射を打っているからと安心して、普段のお手入れをおろそかにしないようにしましょう。特にしっかりと保湿することが大切です。
ダリア銀座クリニックが開発した『Stemcell Booster Serum』は、高品質のヒト幹細胞順化培養液をぜいたくに閉じ込めたドクターズコスメです。
水光注射をはじめとした、美容医療の効果をさらに引きだすことが期待できる、医療機関品質の美容液です。
水光注射後の肌ケアに、ぜひお試しください。
『Stemcell Booster Serum』についてはこちらの記事をご参考ください。
→ステムセルブースターセラム(Stemcell Booster Serum)の特徴や効果・使い方を紹介
まとめ
水光注射の頻度について、理想のペースやその理由、続けて得られる効果や持続について、詳しく紹介しました。
施術初期は、肌がみるみる変わっていく様子に感動を覚えるでしょう。
しかし、ずっと継続しても、量を増やしても、針を深く打ち続けても、ある一定の水準までいくと、そこから際限なく美しくなっていくわけではありません。
それは、その肌の美しさが十分まで引き出され、キープされている結果であり、効果が切れたりなくなったりするわけではないため、安心してください。
むしろ、最適な頻度の施術を受けてその水準をキープするのが、水光注射の本領です。
この記事が、水光注射を一回打ってみてそのあと何ヶ月も経っている人や、水光注射の頻度が気になる人の参考になれば嬉しいです。