ハイフで頬がコケる?知っておいたほうがよいリスクと対策
ハイフはメスを使わない治療法として、人気が高まっている施術です。
しかし、たるみ改善や小顔効果が期待できる一方で、「頬がコケてしまうのでは?」という不安の声も耳にします。
この記事では、ハイフ治療の仕組みから頬コケのリスク、そして安全に治療を受けるためのポイントまで詳しく解説します。
ハイフ治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ハイフで頬がコケる?
結論からいうと、ハイフ治療で頬がコケてしまうことがあります。
しかし、これは適切な施術が行われなかった場合や、特定の条件下で発生する現象です。
正しい知識と技術をもつ医療従事者による適切な施術を受ければ、頬コケのリスクは抑えることができます。
まずは、ハイフの仕組みと、頬コケが起こる理由について解説します。
ハイフの仕組み
ハイフ(HIFU)は、High-Intensity Focused Ultrasoundの略で、高密度焦点式超音波を意味します。
この治療法は、超音波を肌に当てて熱を加え、皮膚の深層部分にアプローチします。
ハイフの特長は、皮膚表面を傷つけずに深部の組織に働きかけられる点です。
超音波を交差させる形で照射することで狙った深さで熱を発生させ、その熱によってさまざまな効果を引き出します。
ハイフの照射深度と作用
医療用のハイフは、主に『1.5mm、3.0mm、4.5mm』という3つの深さにアプローチします。
1.5mmの深さでは肌表面にある真皮に作用し、期待される効果はハリ感アップやニキビ跡などの肌の凹凸の改善です。
3.0mmの深さでは、真皮の下にある皮下脂肪に作用します。
超音波の熱によって脂肪が分解され、これは『脂肪溶解ハイフ』と呼ばれる治療にも応用されている深さです。
4.5mmの深さでは皮下脂肪のさらに下にあるSMAS(表在性筋膜)に作用し、熱による収縮でたるみが改善されると考えられています。
ハイフで頬コケが起こる理由
ハイフで頬コケが起こるおもな理由は、以下の2つです。
- ハイフの熱作用による脂肪の分解
- たるみの引き上げで顔が痩せて見える
ハイフには脂肪溶解効果があるため、頬の脂肪に過度に照射しすぎると、脂肪が減少して頬がコケて見える可能性があります。
顔の脂肪の形は人それぞれ異なるため、深い層を狙った照射でも予期せず皮下脂肪に影響することがあります。
なかでも注意が必要なのは、頬骨弓(耳の前の骨)の下の部分です。
この部分の脂肪が減ると頬骨弓との段差ができて陰が生じ、頬コケの印象が強調されてしまいます。
また、もう一つの理由として、皮膚のたるみが引き上がることで顔が痩せて見えたり、エラが目立つようになったりして、結果として頬がコケた印象になる場合もあります。
頬の皮下脂肪が少なく皮膚のたるみがあるケースでは、ハイフではなく他の治療が適しているケースもあるため、医師に相談してみましょう。
リスクが高い人の特徴
頬コケのリスクが高い方には、いくつかの特徴があります。
- 痩せ型の方
- 頬の皮下脂肪が少ない方
- 年齢によって頬の脂肪が減少している方
痩せ型の方や頬の皮下脂肪が少ない方は、元々顔の脂肪が少ないためハイフによる脂肪減少効果が顕著に現れやすく、頬コケのリスクが高まります。
また、年齢も関係します。40代以上の方や、早い人では30代でも、顔の脂肪は歳を重ねるにつれて減少するのが自然です。
このような方がハイフを行うとさらに脂肪が減少が加速し、やつれた印象になる可能性があります。
ハイフで頬コケを防ぐための対策
ハイフ照射による頬コケのリスクはありますが、適切な対策を取ることで防げます。
ここでは、頬コケを防ぐための具体的な方法や注意点について詳しく解説します。
適切な施術部位の選択
頬コケを防ぐためには、適切な施術部位を選択することが重要です。
例えば、あごの骨の下やフェイスラインなどは、脂肪が減るとスッキリとした印象になりやすい場所です。
頬への照射は絶対に避けるべきというわけではありませんが、注意が必要といえるでしょう。
出力とショット数の調整
ハイフの効果は出力とショット数に左右されます。頬コケを防ぐためには、これらの適切な調整が重要です。
初回の治療は控えめの出力とショット数から始め、効果が足りないと感じた場合、次回以降徐々に調整していくのがよいでしょう。
個人によって脂肪の形状や性質が異なるため、一律の設定ではなく個別に調整することが大切です。
ドクターや施術者と相談しながら、自分にあった出力とショット数を見つけていきましょう。
ハイフのショット数について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ハイフショット数はどれだけ必要?目安と効果・価格の関係を徹底解説!
施術の頻度
ハイフの効果を引き出し、かつ頬コケのリスクを抑えるためには、適切な施術頻度を守るのも重要です。
一般的にハイフの施術は3〜6ヶ月に1回程度が望ましいとされ、この間隔を守ることで肌の回復とターンオーバーのバランスが取れると考えられています。
また、頬を中心に連続して施術を行うと、頬骨が目立ち老けた印象になる可能性があります。
ハイフの頻度について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ハイフの適切な頻度はどのくらい?ハイフの効果や併用できる美容メニューも解説!
ハイフで頬コケが起きてしまった場合の対処法
もしもハイフ治療後に頬コケが起きてしまった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。
ここでは、頬コケが起きてしまったときの回復の可能性や治療法について解説します。
頬コケは治る?
ハイフによって減少した脂肪は、自然に元に戻ることはありません。
これは、ハイフの熱によって脂肪細胞自体が破壊されるためです。従って、頬コケに気づいたらすぐに対処方法を考える必要があります。
ハイフ照射を続けるとさらに脂肪が減少してしまうおそれがあるため、気になった時点でハイフ以外の治療法に切り換えたほうがよいでしょう。
頬コケが起きてしまった場の治療法
頬コケが起きてしまった場合は、外部からボリュームを補充する治療法が効果的です。
例えば、ヒアルロン酸注入は、頬の凹みを埋めるために有効な方法です。
ヒアルロン酸は人体に元々あるもので、自然なボリュームアップが期待できます。
また、より根本的な治療を求める方には、幹細胞治療による頬コケの治療も可能になっています。
ヒアルロン酸と幹細胞について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→幹細胞が肌を再生する?そのメカニズムを利用した治療法・コスメなどをご紹介
ハイフで頬や顔がコケるのを避けるためのポイント
ハイフ治療は、適切に行えば効果的なたるみ治療・小顔治療となります。
頬コケのリスクを軽減してハイフを受けるための具体的なアドバイスを紹介します。
信頼できるクリニック・ドクターを選ぶ
不安なくハイフ治療を受けるには、信頼できるクリニックとドクターを選ぶことが大切です。
- 個別に対応
- 丁寧な説明
- 経験豊富な施術者
マニュアル通りの画一的な施術ではなく、患者さん一人ひとりの状態にあわせて治療計画を立ててくれるクリニックが望ましいです。
個人差に対応できない所では、希望した効果が得られないばかりか、状態が悪化するおそれもあります。
また、治療の詳細や起こりうるリスクについて、丁寧かつ分かりやすく説明してくれるクリニックを選びましょう。
患者さんの疑問や不安に真摯に向き合い、しっかりと答えてくれる姿勢もチェックポイントです。
さらに、ハイフ治療の経験が豊富な施術者を選ぶことも重要です。
経験豊富な施術者はさまざまなケースに対応でき、予期せぬ状況にも適切に対処できる可能性が高いため、より安全にハイフ治療を受けられるでしょう。
納得がいくまでカウンセリングを受ける
カウンセリングは、不安なく施術を受けるための重要なステップです。
自分の肌質や脂肪の状態がハイフ治療に適しているかどうか、希望する効果と期待できる効果の差異、起こりうるリスクや副作用について、詳しく説明を受けましょう。
また、施術の詳細(照射部位、出力、ショット数など)、施術後のケア方法、フォローアップの予定についても確認することが大切です。
疑問や不安があるときは、納得がいくまで質問をしましょう。
出力・ショット数・施術期間を守る
ハイフ治療を安全かつ効果的に受けるためには、適切な出力とショット数、そして施術間隔を守ることが大切です。
初回の治療では、控えめの出力とショット数から始めるのをおすすめします。
効果が不十分と感じた場合は、次回以降に徐々に調整していくのがよいでしょう。
また、施術の頻度も重要で、一般的にハイフ治療は3〜6ヶ月に1回程度が望ましいとされています。
頻繁すぎる施術は、肌への負担が大きくなり、頬コケなどのリスクが高まる可能性があります。
ドクターの指示に従い、適切な施術計画を立てるのが大切です。
まとめ
ハイフ治療は、たるみ改善や小顔効果が期待できる美容医療です。
あらゆる治療法と同様にハイフにもリスクは存在しますが、それらは正しい知識と適切な施術によって軽減できます。
頬コケについても、信頼できるクリニックで十分なカウンセリングを受け、自分の体質や状態にあわせた治療計画を立てることでリスクを抑えられます。
治療のメリットとリスクを十分に理解したうえで自分に適した方法を選択すれば、不安なく効果的な結果を得られるでしょう。
ぜひ、信頼できるクリニックでハイフ治療について相談してみてください。
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