ヒアルロン酸注射の製剤別の料金とは?部位別の注入量目安も紹介
ヒアルロン酸注射は、ボリュームを出したい部分や加齢によってへこみが気になる部分などに施術することで、お悩みを改善に導くことができる治療です。
変形性膝関節症や、白内障の手術補助剤として用いられるヒアルロン酸ですが、美容医療の分野でも短い処置時間で行える治療として人気です。
しかし、製剤が複数あることや、製剤によって値段や持続期間などが異なることから、どれを選んだらいいかわからないという方も多いです。
さらに、ヒアルロン酸注射は継続的に行う治療になることからも、料金相場を知っておきたいと考える方も少なくありません。
この記事では、ヒアルロン酸の製剤別の費用相場と、製剤の特徴、部位別の注入目安量をご紹介します。ヒアルロン酸の料金相場を知って、予算に合わせたスケジュールを組みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒアルロン酸注射とは
もともと体内に存在する成分であるヒアルロン酸は、さまざまな肌悩みを解決に導くことができます。
まずは、ヒアルロン酸注射についてご紹介します。
ヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸には水分を多く保持する保水力があります。他にも、保湿力、柔軟性にも優れていることから、皮膚に欠かせない成分ですが、加齢によって徐々に減少してしまいます。
その結果、シワ、クマなどが目立つようになり、たるみも目立つようになります。
肌トラブルが気になる部位にヒアルロン酸を注射することで、内側からふっくらとハリのある状態に導くことができ、ハリと弾力をよみがえらせることが可能。
他の美容医療に比べると比較的挑戦しやすい治療となっていることから、はじめての美容医療はヒアルロン酸注入だったという方も多いです。
→ヒアルロン酸注射の効果期間はどのくらい?長持ちさせる方法も紹介
ヒアルロン酸注射のデメリット
ヒアルロン酸は、安全な製剤として知られており、アレルギーなどもほとんどないことから手軽に受けられる治療ですが、クリニック選びを間違えてしまうと満足できない仕上がりになってしまうことも。
狭い範囲に多くのヒアルロン酸を注入してしまうと、しこりができる、皮膚が青っぽくなってしまうなどの現象が起こることもあります。
また、ヒアルロン酸を血管に注入してしまうと、血管閉塞を起こし皮膚が壊死してしまう可能性があることから、クリニック選びは慎重に行う必要があります。
→ヒアルロン酸を打ち続けることのデメリットとは?ヒアル顔にならないための3つの対策法
ヒアルロン酸を注入する部位
ヒアルロン酸は以下の場所に注入することができます。
- こめかみ
- 鼻
- 唇
- 顎
- 額
- 眉上
- 涙袋
- 目の下(クマ)
- ゴルゴライン
- ほうれい線 など
たるんだ頬を引き上げる、シワを改善させるなどの他にも、鼻を高く見せたいときや顎を少し前に出してEラインを整えたいときなどにもヒアルロン酸が用いられます。
さまざまなお顔の悩みを解消させることができるのが特徴です。
ヒアルロン酸注射の製剤別の費用相場
ヒアルロン酸注射の料金は、製剤によって異なります。ここでは、ダリア銀座スキンクリニックで使用しているジュビダームビスタシリーズの5つの製剤の費用相場をご紹介します。
製剤名 | 注入部位 | 硬さ | 持続期間 | 費用相場 |
ボリューマXC | ゴルゴライン、ほうれい線、こめかみ、リフトアップ | 標準 | 約2年間 | 1cc:約100,000円 |
ボリフトXC | ゴルゴライン、浅めのほうれい線、マリオネットライン、額、頬 | 少し柔らかい | 約1年以上 | 1cc:約100,000円 |
ボルベラXC | 涙袋、唇、目の下 | 柔らかい | 約1年間 | 1cc:約100,000円 |
ボラックスXC | 鼻、顎、リフトアップ | 硬い | 約1年半 | 1cc:約110,000円 |
ボライトXC | 小ジワ、肌質改善 | とても柔らかい | 約9ヵ月 | 1cc:約60,000円 |
ジュビダームビスタシリーズは、成形性に優れており、患者さんが思い描く形を実現しやすいことが特徴です。
他のヒアルロン酸に比べると値段が高いと感じる方もいらっしゃいますが、持続期間が長いことから、1日の料金に換算すると費用が変わらないと感じる方も多いです。
1ccあたりの値段になるため、ダリア銀座スキンクリニックでは余ったヒアルロン酸を3ヵ月保管することができ、残注入の際は手技料3,300円が必要となります。
また、追加購入に関しても30%オフの金額となるため、詳しくはクリニックにお問い合わせください。
ヒアルロン酸の製剤の種類
ヒアルロン酸の製剤は種類が豊富で、クリニックによって扱っているものが違うことから、どの製剤を選んだらよいかわからないという方も多いです。
ここからは、ダリア銀座スキンクリニックで取り扱っているジュビダームビスタシリーズの5種類について、詳しくご紹介します。
ボリューマXC
ジュビダームビスタシリーズの中でも硬いヒアルロン酸で、皮下に注入することで支柱の役割を果たし、皮膚を引っ張り上げてシワやたるみ、へこみを改善させます。
メーカーテストによると、2年後でも67.1%の効果が持続するという結果が出ており、従来のヒアルロン酸に比べて長い期間効果が持続することが特徴です。
さらに、ヒアルロン酸の中に麻酔液が入っていることで、痛みに配慮されており、痛みが不安だという方も安心して施術を受けることができます。
ボリフトXC
ボリフトXCは、ボリューマXCに比べると柔らかいヒアルロン酸ですが、約1年以上効果が持続するとされています。
水分を取り込みにくくするような密な編み目構造になっているため、注入後に変形することがなく自然な仕上がりになりやすいのが特徴です。
皮下組織への浸透性が高いため、親和性も高く自然な表情を作ることができ、ヒアルロン酸を注入したことを周りに知られたくないと考えている方におすすめです。
ボルベラXC
前述の2種類と比べるとソフトな質感で馴染みのよいヒアルロン酸であるボルベラXCは、唇への注入に最適だとされています。
また、皮膚の薄い部位に注入することも可能なので、下まぶたや細かいくぼみを調整したいと考えている方におすすめです。
ボルベラXCは、水分を吸収しにくいことや、成形しやすいリフト力があることから、イメージ通りの仕上がりになりやすいという特徴があります。
ボラックスXC
ジュビダームビスタシリーズの中でも硬いテクスチャーであるボラックスXCは、鼻の成形、顎の成形、ゴルゴラインなどの深いシワのボリュームアップなどに適しています。
硬いテクスチャーであることから、効果の持続期間も長く、密な編み目構造で水分を取り込みにくいのが特徴です。
注入後に変形することも少ないので、長期間思い描くラインを維持することが可能となっています。
ボライトXC
ボライトXCは軟らかい製剤で、保水性、弾力性などの肌質改善を目指すために用いられるのが特徴です。
皮膚深層に細かく注入していくことによって、うるおいの改善が叶い、若々しい肌を取り戻すことができます。
1回の治療で毛穴の改善効果や小ジワの改善効果が見られ、持続期間は9ヵ月ほど。ヒアルロン酸を注入した際にボコボコしたような仕上がりになることがなく、自然な仕上がりを目指せるのが特徴です。
ヒアルロン酸注射の部位別の注入量目安
ヒアルロン酸は、症状によって注入量が変わりますが、量によって価格が変わってくるため、注入部位による目安量も確認しておきましょう。
注入部位 | 注入目安量 |
こめかみ | 2~3cc |
鼻 | 0.3~0.5cc |
唇 | 0.5~1cc |
顎 | 1~3cc |
額 | 2~4cc |
眉上 | 1~2cc |
涙袋 | 1cc |
目の下(クマ) | 1~2cc |
ゴルゴライン | 1~2cc |
ほうれい線 | 1~3cc |
具体的な注入量は、症状や理想の形によって違ってくるため、クリニックで医師と相談してみるようにしましょう。
まとめ
ヒアルロン酸は製剤によって持続期間や費用が変わってくるため、注入したい部位やなりたい姿を思い描き、クリニックで医師と相談してみるようにしましょう。
ジュビダームビスタシリーズは、ヒアルロン酸の種類の中でも比較的高額となりますが、その分効果も高く、持続期間も長いため、総体的に見ると安いヒアルロン酸と費用がさほど変わらないこともあります。
また、製剤として安心できるアラガン社の製造となっていることから、副作用が起こる心配も少なく、安心して施術を受けることがでるという特徴もあります。
ヒアルロン酸の料金については、注入部位や注入量によっても違いが出てくるため、この記事を参考にクリニックで医師とのカウンセリングを行い、自分に合った製剤を選んでみてくださいね。