ピコスポット照射後いつから化粧できる?ダウンタイムやアフターケアについて解説
レーザー治療の中でも痛みやダウンタイムが少ないピコレーザーですが、その中でもピコスポットは目立つシミをピンポイントで治療することができ、1回の照射でもシミ取り効果が期待できるので人気が高い治療メニューの1つです。
ピコスポットは、色素沈着や老人性色素斑によるシミなどに効果的で、ピコ秒と呼ばれるとても早いスピードでシミなどにレーザーを照射し、メラニン色素を細かく砕いたあと排出することでシミを改善させます。
シミ以外にも、ほくろの治療やタトゥーの除去にも対応しており、ピコスポットはピコレーザーの中でも気になる部分だけ治療したい方におすすめの治療方法です。
今回は、ピコスポットの照射後いつから化粧ができるのか、アフターケア方法などを中心に、ピコスポット照射後に肌トラブルを起さないために注意したいポイントなどを詳しく解説していきます。
目次
ピコスポット照射後の肌の状態
ピコスポットは、ピコ秒と呼ばれる非常に早いスピードでレーザーをピンポイントで照射し、衝撃波でメラニン色素を粉砕し肌のターンオーバーとともに排出させ、シミを改善へと導きます。
ピコスポットは、ピコレーザーの照射方法の中でもシミなどの症状がある部分を狙って高い出力のレーザーで照射するので、照射した後の肌は一時的に軽いやけどをしたような状態になります。
ピコスポットを照射した直後は、照射した部分が白くなり時間が経過するごとに黒く色が変化します。
照射後数日経つと、黒く変化した部分がシミの濃さや肌の状態などによってかさぶたができたり、シミの色が治療前よりも濃くなったりする場合があります。
しかし、かさぶたやシミの色が濃くなるのは一時的なもので、ピコスポットを照射してから1週間ほど経つと、シミの色が薄くなったり、かさぶたが自然に剥がれ落ちたりすることで薄ピンク色をした新しい肌へと生まれ変わります。
ピコスポットを照射してから1ヶ月〜2ヶ月ほど経過すると、薄ピンク色をしていた肌が徐々にご自身の肌の色に馴染んでくるので、シミがあった部分が目立ちにくくなります。
ピコスポットについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
→ピコスポットは薄いシミにも効果あり?効率的に消す方法も紹介
化粧はいつからできる?ピコスポットのダウンタイムを確認
ピコスポットでシミ治療を受ける際に、ダウンタイムがどのくらいかかるのか、どのような症状がでるのか気になりますよね。
特に、ピコスポットは顔に照射をすることが多い治療なので、照射後いつから化粧をすることができるのかも治療を受けるのに重要なポイントとなるので、治療前にダウンタイムについてしっかりと把握しておきましょう。
ピコスポットのダウンタイムは1〜2週間程度
ピコスポットのダウンタイムは、肌の状態、シミの濃さや大きさなどによっても個人差がありますが、照射してから1〜2週間ほどと言われています。
この期間中は、前項でも解説した通り、照射した部分にかさぶたができたりシミのあった部分の色が変化したりするので、照射前のシミより一時的に目立ちやすくなる可能性があります。
特に、ピコスポットはピコレーザーの中でも高い出力で照射するので、他の照射方法とくらえてもダウンタイムが比較的長めにはなりますが、その分、1回の治療でシミの改善を実感しやすいと言えます。
ダウンタイムの症状としては、主に下記が挙げられます。
- 赤みや痛み
- かさぶた
- 色が濃くなる
ピコスポットのダウンタイムの症状として、かさぶたやシミの色が一時的に濃くなる症状の他に、赤みや痛みを感じる場合があります。
ピコスポットは肌への負担が少ないので赤みや痛みの程度が軽いことが多いですが、万が一、症状が長引いている場合や痛みが強い場合は医師に相談をしましょう。
ピコスポット照射当日から化粧可能
ピコスポットは、照射後すぐからメイクをすることができます。
従来のシミ治療のレーザーの中には、照射した部分にある程度の期間保護テープを貼らなければならずテープの上からメイクをしなければならない場合や、メイクを控えなければならないこともありました。
しかし、ピコスポットの場合、基本的に保護テープを使用しなくていいので照射後すぐからメイクができ、照射した部分が目立っていてもコンシーラーなどでカバーすることが可能です。
しかし、ピコスポットを照射した肌はとてもデリケートな状態なので、クリニックによっては当日のメイクができない場合や保護テープを勧められる場合があるので、ご自身の肌の状態などに合わせて医師の指示に従いましょう。
ピコスポット照射後に気をつけたいアフターケア
ピコスポット照射後に気をつけたいのが、色素沈着です。
照射後1ヶ月ほどした頃に、シミが改善されたはずの部分に再度薄いシミが出現することがあり、これを一般的に「炎症後色素沈着」と呼んでいます。
炎症後色素沈着は、主に、やけどやニキビなどによって炎症が起こった箇所にできるものですが、ピコスポットの場合、レーザーが肌に照射され体の中にあるメラノサイトが反応しメラニン色素が生成されてしまうことが原因で起こると言われています。
炎症後色素沈着などのリスクを回避するためには、ピコスポットを照射した後のアフターケアがとても重要なポイントとなります。
ここからは、ピコスポット照射後に気をつけたいアフターケアについて解説していきましょう。
かさぶたを剥がしてはいけない
ピコスポットを照射したあとに、特に気をつけなければならないのが、照射した部分にできるかさぶたを剥がさないことです。
かさぶたがあると、ついつい触りたくなったり、早く剥がしたくなったりしてしまうことがありますが、照射後にできたかさぶたを無理やり剥がすと炎症や色素沈着を起こすリスクを高めます。
かさぶたの下は新しい皮膚ができているので、自然と剥がれ落ちるのを待たないとせっかくきれいになった部分に大きなダメージを与えてしまう危険性があるのです。
ピコスポットは照射した部分に保護テープを貼る必要はありませんが、かさぶたが気になり絶対に剥がさない自信がない方は、医師に相談した上で保護テープを貼るなど対策を行いましょう。
刺激を与えない
ピコスポットを照射した部分の肌はとても敏感な状態なので、外部から刺激を与えてしまうと炎症や色素沈着を起こしてしまう可能性が高まります。
ピコスポットの場合、照射当日からメイクやシャワーが可能ですが、メイクを落とすときや洗顔するときに照射した部分をこすらないように心がけたり、低刺激タイプのスキンケア用品を使ったりするなど、なるべく刺激を与えないようにしましょう。
特に、顔を触るクセがある方は要注意で、無意識に照射した部分を触ってしまう可能性があるので、顔になるべく触れないように生活することが大切です。
紫外線対策が重要
ピコスポット照射後の敏感肌にとって、紫外線は大敵です。
照射した部分に紫外線があたってしまうと紫外線による影響をダイレクトに受けやすく、肌を擦ってしまった時と同様に色素沈着を起こしやすくなります。
日焼け止めや日傘など紫外線を外側からブロックすることはもちろんですが、飲む日焼け止めを活用し体の内側から日焼け対策をするのもおすすめです。
また、紫外線を極力浴びないためにも、ピコスポットでシミ治療を受ける時期を見極めるのも重要です。
日にあたって肌がジリジリと暑さを感じるような時期は紫外線量が多くなるので、紫外線対策をしていても肌への悪影響を防ぐことが難しくなります。
ピコスポットでシミ治療をするときには、なるべく紫外線量が少ない時期を選びましょう。
なお、医療機関で購入できる飲む日焼け止め『ヘリオケア』について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→飲む日焼け止め「ヘリオケア」の効果とは?よくある質問も紹介
乾燥を防ぐ
ピコスポットを照射した肌は敏感であるだけではなく、普段よりも乾燥しやすくなっているので、保湿ケアを必ず行う必要があります。
いつも使っているスキンケアを保湿力が高いものに変更したり、クリニックによってはワセリンを処方してくれるので照射した部分に塗ったりと、乾燥させないように注意して生活をしましょう。
内服薬を併用する
ピコスポットでの治療と併用して、肌のターンオーバーやシミ改善に効果が期待できる内服薬や外用薬を使用するのもおすすめです。
クリニックによっては、こちらから聞かなくてもピコスポット治療と一緒に必要な薬を処方してくれる場合があります。
ピコスポットの治療を受ける前に、トラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEなどといった内服薬や、ハイドロキノンなどの外用薬がご自身の肌に必要であるか医師に相談してみましょう。
クリニックで処方できる内服薬について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→美白ケアにオススメ!内服薬ランキングと同時に行うべきセルフケアを紹介
まとめ
今回は、ピコスポットについて解説しましたが、いかがでしたか?
ピコスポットは、顔の印象をも変えてしまうシミをピンポイントに改善することができ、少ない治療回数で効果を実感しやすいので、シミなどに悩んでいる方には試してほしい治療方法です。
しかし、ピコスポットを照射してシミを改善できたからといって照射後のアフターケアを怠ると、気づかないうちに色素沈着や炎症などを起こしてしまう可能性があります。
ピコスポットでシミ改善をしたら、刺激や紫外線などを避けるように心がけて、治療後に起こるかもしれないリスクを避けましょう。