サーマクールは痛みがあるって本当?原因や軽減方法も紹介
サーマクールは「切らないたるみ治療」として知られる美容医療の施術です。高周波エネルギーを肌の奥深くにある真皮層から脂肪層に照射することで、フェイスラインをキュッと引き締め、たるみを解消する効果が期待できます。
しかし、実際に施術を受けた経験のある方の口コミを見てみると、「痛みが強く、途中で治療をストップした」という記述を目にすることもあり、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、サーマクールの痛みについて詳しく紹介します。痛みを感じる原因や軽減方法も紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
サーマクールは痛みがあるって本当?
サーマクールは、メスを使わずに手軽に肌のたるみを解消したい方におすすめの施術です。
以前から美容に熱心に取り組む女性に人気があり、最近では男性でも受ける方が増えています。しかしその一方で、痛みが不安でためらっている方が多いのも事実です。
そこでここでは、サーマクールの痛みについて詳しく紹介します。
サーマクールはどんな痛み?
サーマクールは皮膚の奥深くを一時的に50〜60度で加熱することで、たるんだ皮膚を引き上げてフェイスラインを整える施術です。
例えば、お肉を鉄板で焼いたときにサイズが縮むのと同じように、肌全体がキュッと引き締まります。
目には見えませんが、皮膚の内側が火傷しているのと同じ状態になるため、サーマクールを照射すると肌の奥に熱いような痛みを感じる方が多いです。
サーマクールで痛みを感じる原因
上述の通り、サーマクールは皮膚の奥深くに高周波エネルギーを照射し、加熱することで引き締め効果を得る施術です。
高周波エネルギーは電気によって発生し、空間を波のように伝わっていくため、皮膚内部のコラーゲンだけでなく、痛いという感覚を伝える神経線維にもエネルギーが流れ、人によっては強い痛みを感じてしまいます。
サーマクールの痛みの程度
サーマクールの施術では、皮膚の薄い部分に強い痛みを感じます。額やフェイスライン、顎下などの骨に近い部分は、特に痛みを感じやすいといえるでしょう。
2002年に登場した初代サーマクールTC3や、第2世代NXTは痛みが非常に強く、耐えられずに治療を途中でやめてしまう方も少なくありませんでした。
しかし、その後に登場した第3世代CPTや第4世代FLXでは、初代TC3や第2世代NXTほどの強い痛みが生じることはありません。
人によって痛みの感じ方は異なるため一概にはいえませんが、多くの方が快適に施術が受けられるようになっています。
サーマクールの痛みはどのくらい続く?ダウンタイムは?
サーマクールで痛みを感じるのは、施術中のみです。施術後まで続くような痛みはなく、基本的にダウンタイムもありません。
万が一、施術後に痛みや腫れなどの症状が現れた場合も、1〜2日で落ち着く方がほとんどです。
皮膚が腫れたりかさぶたができたりすることもないため、サーマクールの施術後すぐにお化粧をしてお出かけすることもできます。
ただし、皮膚内部はダメージを受けた状態になっています。施術当日から洗顔もできますが、飲酒やサウナ、マッサージ、激しい運動、長時間の入浴などの血行がよくなるような行為は控え、たっぷりと保湿するようにしましょう。
他のたるみ治療との痛みの違い
サーマクールと同様、メスを使用しないたるみ治療には『HIFU(ハイフ)』や『ボルニューマ』などがあります。
それぞれに特徴があり、痛みにも違いがあるため、施術を検討する際の参考にするとよいでしょう。
まず、HIFUは超音波エネルギーを肌の真皮層よりも深い『SMAS筋膜』に照射する施術です。たるみの解消に効果的で即効性も期待できますが、照射部位によっては骨に響くような痛みや熱さによる痛みを感じる可能性があります。
なお、HIFUとサーマクールは治療の目的が異なるため、どちらの施術が向いているかどうか、医師としっかり相談することをおすすめします。
HIFUとサーマクールについては、こちらの記事もご覧ください。
→ウルセラとサーマクールでたるみ治療!他施術との違いや併用症例を紹介
→サーマクールとハイフの3つの違いとは?どちらにするか迷ったときの選び方も紹介
次にボルニューマは、サーマクールと同じく高周波を用いたたるみ治療です。痛みはそれほど強くないといわれていますが、効果持続期間はサーマクールよりも短めであるといわれています。
サーマクールの痛みを軽減する方法
サーマクールは火傷をしない程度の適切な温度で照射することが重要となるため、人によってはある程度の痛みを感じる場合があります。
とはいえ、できるだけ少ない痛みで施術を受けたいという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、サーマクールの痛みを軽減する方法を3つ紹介します。
最新型のサーマクールFLXを扱っているクリニックを選ぶ
サーマクールは初代TC3、第2世代NXT、第3世代CPT、第4世代FLXへと進化を遂げ、少ない痛みでより効果的な治療が受けられるようになっています。
現在、ほとんどのクリニックで使われているのは、CPTとFLXです。
CPTとFLXには、高周波エネルギーの照射と同時にチップが振動するバイブレーション機能や、照射中も皮膚を冷却できる機能が搭載されています。
さらに、チップの照射面積も大きくなり照射方法も進化したことで、痛みが軽減されています。
特に最新型のFLXはCPTと比べてチップが大きくなって冷却機能も改良され、より痛みを感じにくく、かつ引き締め効果も高くなっているため、痛いのが苦手な方におすすめです。
ただし、どんな方でもまったく痛みが生じないというわけではありません。痛みに耐えられないと思ったら、我慢せずに医師に伝えましょう。
最新型のサーマクールFLXについては、こちらの記事もご覧ください。
→サーマクールFLXの効果はいつから実感できる?適切な治療回数と併用がおすすめの施術も紹介
経験豊富な医師の施術を受ける
サーマクールは、施術者によって効果に差が出る施術です。
公式のマニュアルでは照射方法が定められていますが、より高い効果を得るためには、患者さんの顔の形やお悩みに合わせて高周波エネルギーを照射することが大切です。
安全で痛みの少ない施術を受けたい方は、サーマクールに関する豊富な知識と照射技術を持つ『サーマクール認定医』の資格を有する医師による施術を受けるのもよいでしょう。
とはいえ、サーマクール認定医はメーカーが定める一定の研修を受ければ取得できるものです。
サーマクール認定医の資格は、研修によって正しい治療技術を取得していることを証明するものですが、資格を有する医師全員が経験豊富であるとは限らないため、目安のひとつとして考えるようにしましょう。
サーマクール認定医でない医師であっても、日本形成外科学会形成外科認定医や美容外科医としての経験が豊富な医師であれば、問題なく施術が受けられると考えられます。
麻酔クリームを使用する
サーマクールの施術では、基本的に麻酔クリームを使用しません。
なぜなら、安全を保ちつつ効果を最大限に引き出すためには、肌に適切な温度まで加熱する必要があるからです。
サーマクールは、施術前にテスト照射を行って適切な温度に達しているか確認します。
麻酔クリームを使用すると、テスト照射のときに熱や痛みの感じ方が鈍くなり、必要以上に強い出力で照射して火傷をしてしまう可能性があるため、メーカーでは麻酔なしの施術が推奨されています。
最適な温度に調整した後は、サーマクールの振動や冷却機能により、痛みを感じにくくなりますが、どうしても痛みが気になる場合は事前に麻酔クリームを使用できるか確認しておくとよいでしょう。
まとめ
サーマクールの痛みについて詳しく紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。
サーマクールは肌の真皮層から脂肪層に高周波エネルギーによる熱を加え、たるんだ皮膚を引き締める施術ですが、痛みが強いという話を耳にすることも多く、躊躇されている方も多いことでしょう。
確かに、初代TC3や第2世代NXTは痛みが強く、途中で治療を断念される方もいたため、サーマクール=痛いというイメージがあるかもしれません。
しかし、第3世代CPT、第4世代FLXへと進化するにつれて、痛みを軽減するさまざまな機能が搭載され、今では強い痛みを感じずに施術が受けられるようになっています。
サーマクールを検討されている方は、ぜひ本記事を参考に納得のいくたるみ治療を受けてください。
#サーマクール #たるみ治療