糸リフトで痛いと感じるのはどんなとき?痛みの出やすい箇所や対処法を紹介
糸リフトでたるみを引き上げてフェイスラインを整えたいと思っているものの、「痛い」という噂を聞いて迷っている方もいることでしょう。
特に初めて美容医療に挑戦する場合は、どのタイミングで痛みを感じるのか、どこらへんが痛くなるのか、いつまで痛みを感じるのかなど、痛みに関する疑問がたくさんあるのではないでしょうか。
この記事では、糸リフトで痛いと感じるタイミングや痛みの出やすい箇所、痛いときの対処法などを紹介します。
糸リフトを受ける前に不安を軽減したい方や、糸リフトを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
糸リフトで痛いと感じるのはどんなとき?
糸リフトは、皮膚を切開する必要もなく身体へのダメージも少ないことから、近年たるみを解消したい方に人気の施術です。
しかし、メスを使用しないとはいえ「皮膚の中に糸を通すのだから、痛いに決まっている」と、痛みに不安を感じている方も多いようです。
では、糸リフトで痛いと感じるのはどんなときで、どのくらい痛むのでしょうか。
麻酔時
糸リフトの施術前に行う局所麻酔の注射の際に、痛いと感じる可能性があります。
痛みの程度はわずかでチクッとする程度ですが、痛みに弱い方や不安の強い方はとても痛いと感じてしまうかもしれません。
クリニックによっては、局所麻酔時の不安を軽減するために、麻酔クリームや笑気麻酔などの他の種類の麻酔を併用できる場合もあるため、相談してみるとよいでしょう。
施術中
局所麻酔を注射したあとは、麻酔が効いてくるため痛みはほとんどありません。
ただし、麻酔の量が足りていない場合や麻酔が効きにくい体質の場合、稀に施術中に痛みを感じることがあります。
万が一、施術中に痛みを感じる場合はすぐに担当の医師に伝えてください。
麻酔が効いている状態でも、糸が皮膚の中を通過するときに違和感を覚えることがあります。
施術後
糸リフト後は、ダウンタイム中に痛いと感じる場合があります。
麻酔が切れてくると、糸を挿入した部分や皮膚を引き上げた部分に痛みを感じやすくなります。感じ方は人それぞれ異なるものの、一般的な糸リフト後の痛みとしてはピリピリしたり鈍痛を感じたりすることが多いようです。
「糸リフト後の痛みはいつまで続くの?」と不安になってしまうかもしれませんが、痛みのピークは大体施術後3日間程度だといわれています。
糸リフト後1〜3週間を過ぎてもずっと痛い、我慢できないほどの激痛を感じるなどの場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
なお、ダウンタイム中は痛みだけでなく腫れやむくみ、内出血や引きつり感などの症状が1〜2週間程度続くことがあります。
糸リフトの施術直後は皮下組織から皮膚を持ち上げるため、くぼみが生じることもありますが、糸が馴染んでいくことで自然と軽減されていくでしょう。
糸リフトのダウンタイムや効果持続期間などについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→糸リフトのダウンタイムは?施術後に現れる症状や過ごし方のポイントを解説
→糸リフトの効果はいつから?持続期間や持ちをよくする方法などを解説
糸リフトで痛みの出やすい箇所とは?
糸リフトで痛みを感じやすいといわれているのは、こめかみや頭皮、頬骨付近、口の中です。
どこが痛みを感じやすいのか、なぜ痛むのかを知っておくと、施術後に痛みが出た場合に不安を感じずに済みます。
ここでは、糸リフトで痛みの出やすい箇所について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
こめかみや頭皮
糸リフトの施術から数日が経過すると、こめかみや頭皮のあたりに痛みを感じる方が増えてきます。
特に糸を挿入するこめかみ部分は、ズキズキとした痛みを感じやすいといえるでしょう。
この痛みは、糸を挿入した痕の炎症によるものです。傷に触れると細菌感染を起こす可能性もあるため、医師の指示を守りながら生活するようにしてください。
頬骨付近
糸リフトの施術を受ける方は、美意識の高い方が多いため、術後落ち着いてから顔のマッサージやトレーニングを行う方も多いかもしれません。
しかし、糸リフトは皮下組織にコグという棘を引っ掛けることで皮膚を引き上げる施術です。
糸が馴染む前に顔のマッサージやトレーニングを行ってしまうと、引っ張られるような鈍痛を感じる可能性があるため注意しましょう。
口の中
糸リフトのダウンタイム中は、口の中が痛いと感じる可能性があります。
これは、糸で頬周辺の皮下組織を引き上げるからです。糸リフト後は、まだ糸が皮膚に馴染んでおらず、数日間は笑うと痛いと感じる可能性があります。
ただし、糸が適切な箇所に挿入できていなかったり糸を強く引き上げ過ぎたりしている場合も、笑ったときに口の中に痛みを感じることがあるため、1ヶ月を過ぎても痛みが治らないときは施術を受けたクリニックで適切な処置を受けましょう。
また、糸リフトのダウンタイム中、稀に口の中に糸が出てきて痛むケースもあります。
この場合、時間の経過とともに馴染んでいくこともありますが、施術が失敗している可能性もゼロではありません。不安であれば、施術を受けたクリニックへ連絡してください。
糸リフトの失敗例などについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→糸リフトの失敗例とは?後悔しないための注意点や失敗したときの対処法を解説
糸リフトの術後に痛いときの対処法
糸リフトのダウンタイム中は、こめかみや頭皮、頬骨付近、口の中などが痛いと感じることがありますが、痛すぎるというほどのものではありません。
とはいえ、仕事や家事中に痛みを感じるのは避けたいものです。
術後の過ごし方に注意して適切に対処すれば軽減できる可能性があるため、ぜひこれから紹介する対処法を覚えておいてください。
なお、糸リフトの施術後の注意点については、こちらで詳しく紹介しています。
→糸リフトの施術後に気をつけることは?ダウンタイム中の注意事項を解説!
患部を冷やす
糸リフト後の痛みや炎症は、冷やすことで軽減できる可能性があります。
痛い箇所だけを直接冷やすのではなく、顔の近くで太い血管の通った首を冷やしても痛みや炎症を抑える効果が期待できます。
冷やす際に重要なのが、冷やしすぎないことです。
一般的に、保冷剤やアイスノンなどを使って冷やすことが多いですが、タオルやガーゼなどで包まず直接患部に当ててしまうと、冷えすぎて余計に痛みが悪化してしまう恐れもあるため注意しましょう。
痛み止めを服用する
糸リフトの施術後の痛みがつらいときは、痛み止めを服用するのもひとつの方法です。
クリニックによっては施術後に鎮痛剤を処方してくれる場合もあるため、医師の指示に従って服用してください。
糸リフトの施術によって生じる痛みは、市販の痛み止めでも十分軽減できる程度です。処方されなかった場合は、市販のものを使用してもよいでしょう。
ただし、痛みが長期間続いている場合や処方された鎮痛剤が効かない場合は、炎症や感染症が起こっている可能性もあるため、早めに施術を受けたクリニックに相談してください。
血行を促進する行為を控える
糸リフトのダウンタイム中は、血行を促進するような行為を控えることが大切です。
例えば、長時間の入浴やサウナ、汗をかくような激しいスポーツ、過度の飲酒などは痛みや腫れを引き起こす原因となるため、術後1週間程度は控えて安静に過ごすようにしましょう。
できるだけ顔に触れない
糸リフト後の痛みの原因のひとつに、施術箇所への外部刺激が挙げられます。
施術後の肌は普段よりも敏感な状態になっているため、施術箇所が気になるからと必要以上に触ってしまうと、それが刺激となって痛みが強くなる可能性があります。
洗顔や入浴は熱すぎない温度で短時間で済ませ、入浴後もできるだけ患部には触らない、水分を拭き取る際もタオルで軽く抑えるようにするなど、擦らないよう十分注意してください。
顔をなるべく動かさない
糸リフト後の痛みを予防・軽減するためには、顔をなるべく動かさないことが大切です。
施術直後は糸がまだ皮膚に馴染んでおらず、大きく表情を変えたときに糸が切れてしまう恐れがあります。
痛みが強くなってしまう可能性もあるため、口を大きく開けたり顔のトレーニングをしたり、硬い食べ物を食べたりなどの行為は控えるようにしましょう。
なお、施術後は歯科治療も控える必要があります。
なぜなら、歯科治療中は口を大きく開ける必要があるため、皮膚が下に引っ張られてしまい、痛みが増したり期待した効果が得られなかったりする可能性があるからです。
現在歯の治療を受けている方は、糸リフトを受けることを歯科医師に相談し、1ヶ月程度間隔をあけて治療を受けるようにしてください。
まとめ
糸リフトで痛いと感じるタイミングや痛みの出やすい箇所、痛いときの対処法などを紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。
糸リフトで痛みが出るのは施術前の麻酔時と施術後のダウンタイムです。
局所麻酔を施す際の針の痛みについては、他の種類の麻酔を併用することで軽減できるため、それほど気にする必要はありません。
ダウンタイム中の痛みは、数日から1週間、長くて2週間程度続きますが、これは施術に伴って筋肉や組織が正常な反応を示すことで起こるものである場合がほとんどです。
多くの場合、時間が経過するとともに収まってくるため、痛みが気になる場合は今回紹介した対処法を実践してみてください。