糸リフトで効果ないと感じる理由は?おすすめの方やほかの施術も紹介
たるみを糸の力で引き上げ改善させる『糸リフト』は、外科的手術をしたくないという人にとって手軽な施術として人気です。
しかし、糸リフトに効果がないと感じてしまう人も一定数いることに注意が必要です。
この記事では、糸リフトで効果がないと感じる理由やおすすめの方、糸リフト以外のたるみ治療を紹介します。
顔のたるみに悩んでいて糸リフトを検討している方、ほかの施術とも検討したい方は、ぜひご覧ください。
目次
糸リフトとは
たるみ治療というと、皮膚を切開して持ち上げる『フェイスリフト』という手術がありますが、糸リフトは皮膚を切開せずに糸を挿入するだけでたるみを改善させる施術です。
医療用の特殊な糸を使い、数本を顔の左右に通してフェイスラインを引き上げ、あごや頬のもたつきを改善させます。
使用する糸は溶ける糸と溶けない糸があり、クリニックによって種類は異なります。
また、糸を挿入したことによってコラーゲンやエラスチンを作り出す線維芽細胞を刺激し、細胞を活性化させることでハリやツヤのUPも期待できるのが特徴。
フェイスライン持ち上がることで小顔効果もあり、たるみが解消されて若々しい印象に導く施術です。
ダウンタイムとして痛みや腫れ、むくみ、肌のつっぱり感などが生じますが、1~2週間で治まることがほとんどです。
万が一ダウンタイムが長引く場合は、クリニックで処置が必要な場合もあるため、早めに連絡するようにしましょう。
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糸リフトで効果ないと感じる理由
たるみを改善して顔の印象を若々しく変える糸リフトですが、施術をしたのに効果を感じられなかったという意見を聞くと、自分が受けて効果を感じられるのか気になってしまいますよね。
糸リフトで効果がないと感じる人にはいくつか理由があるため、把握して自分に当てはまるか確認してみましょう。
ここからは、糸リフトで効果がないと感じる理由を紹介します。
重度のたるみ
糸リフトに年齢制限はありませんが、効果が得られる年齢は大体30~40代だといわれています。
年齢が上がってたるみが重度になると、糸リフトだけでは引き上げる力が弱く、効果が得られない可能性も。
フェイスリフトのように切らずに引き上げるとはいえ、やはり効果は緩やかになり重度のたるみが表れている方には向かないことも考えられます。
皮下脂肪が多すぎる・少なすぎる
たるみの原因はさまざまで、真皮・皮下脂肪・SMAS層のいずれかが減少したり、たるんだり、ゆるくなったりすることで起こります。
糸リフトは皮下脂肪に直接糸をひっかけて持ち上げる施術ですが、皮下脂肪の量が少ない場合は糸が引っ掛かりにくく、多い場合は糸の力だけでは引っ張れないことがあります。
無理に糸を増やして対応しても、施術後に違和感が生じたり糸が外れたりというトラブルが生じることになりかねません。
皮下脂肪の量は自分で判断することが難しいため、クリニックでカウンセリング時に判断してもらうことが重要です。
糸の本数が合っていない
糸リフトは使用する糸の本数が少ないと、術後に効果を感じられない原因となります。
以下は、悩み別に使用する糸の目安です。
- ほうれい線……約6本(片側3~4本ずつ)
- フェイスライン……6本以上(片側3本以上)
- ほうれい線+フェイスライン……約12本(片側3本ずつ)
糸リフトの料金は『1本〇〇円』と表記されていることが多く、糸の本数を増やすと金額も上がることから、必要な本数を入れられないと感じる方もいるでしょう。
予算との兼ね合いで糸の本数を減らしたいと感じたら、効果が得られない可能性がある糸リフトではなくほかの施術を検討してみましょう。
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糸リフトがおすすめの方
ここまで、糸リフトの効果が得られない場合を紹介してきましたが、どのような方に向いている施術なのでしょうか?
ここからは、糸リフトがおすすめの方を紹介します。
皮膚が柔らかい人
皮膚が柔らかい人は、糸を挿入したときに引っ張る力に逆らいにくく、きれいに持ち上がりやすいという特徴があります。
挿入時も皮膚が柔らかいほうが針を通しやすいため、施術の効果も表れやすいでしょう。
反対に、皮膚に柔軟性がない方の場合、糸がしっかり皮膚を持ち上げられずに施術の効果を感じにくい傾向にあります。
たるみが軽度の人
前述したように、糸リフトの効果を感じられるのは30~40代のたるみが軽度の方です。そのため、たるみが進行しすぎている方の場合はほかの施術を考える必要があります。
たるみが軽度であれば、糸リフトでしっかり皮下組織を持ち上げることで、皮膚表面のたるみを改善できるだけではなく、将来のたるみも予防できます。
たるみが進行しすぎてしまうと糸リフトだけでは効果を感じられない可能性があるため、早い段階で進行を止めて予防する必要があるでしょう。
皮下脂肪の量が適量の人
糸リフトは、皮下脂肪に糸を引っかけて持ち上げることでたるみを改善させる施術となるため、皮下脂肪の量が少なくても多くてもうまく糸が作用しない原因になります。
皮下脂肪が少なすぎると糸を引っかけることができず、多いと肌への負担が大きくなるため、皮下脂肪の量を適切に判断できるクリニックで施術を受けるのがおすすめです。
糸リフト以外にたるみを改善できる施術
糸リフトが適応ではないからといって、切らないたるみ治療をあきらめる必要はありません。
ここからは、糸リフト以外の切らないたるみ治療を紹介します。
ハイフ(HIFU)
ハイフは、高周波の超音波によって皮膚の深くにあるSMAS層に働きかけ、熱を与えることでたるみを改善させる治療です。
肌は『表皮→真皮→皮下組織→SMAS層→筋肉』という構造になっていますが、ハイフはSMAS層にまで熱を届けるため、皮膚の土台を整える施術となります。
さらに、熱を与えることで、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成が促進されてハリやツヤがアップするという美肌効果も。
脂肪層に熱を照射すれば、脂肪を分解して小顔効果も期待できるなど、1度の施術でさまざまな効果が表れるのが特徴です。
ダウンタイムとして腫れや赤み、むくみなどが生じることもありますが、数日で治まることがほとんどです。
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サーマクール
サーマクールは、高周波エネルギーを真皮層に照射して、熱を発生させることでコラーゲン繊維を収縮させ、引き締め効果をもたらす機械です。
また、創傷治癒過程で発生する長期的なコラーゲンの産生が期待でき、肌のハリツヤアップも叶います。
痛みが強いとされるサーマクールですが、冷却機能を搭載したことで痛みも軽減できることや、希望によって麻酔が可能なクリニックもあります。
ダウンタイムとして赤み、熱感、腫れなどが生じることもありますが、数日で治まることがほとんどです。
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トリニティプラス
トリニティプラスは、1台で『色調の悩み』『形状の悩み』『肌質の悩み』の3つを治療できる複合機器です。
患者さんの肌状態に合わせて治療を組み合わせられるのが特徴で、単体での照射から3種類すべてを照射することも可能。
たるみ治療には、赤外線と高周波が使用されます。
まず皮膚に赤外線で熱を加え、そのあとに高周波エネルギーを真皮全体に照射していくことで、2種類の熱エネルギーがコラーゲンを増生させます。
ダウンタイムとして赤み、熱感、ひりつきなどがありますが、1~2時間ほどで治まることがほとんどです。
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まとめ
糸リフトには向いている人と向いていない人がいるため、効果がないと感じる人も一定数いることは確かです。
しかし、事前のカウンセリングや診察によって「失敗した」と感じる前に医師が判断することが可能です。
そのため、丁寧なカウンセリングを受けられるクリニックで、肌悩みを相談することをおすすめします。
糸リフトが適応ではない方も、さまざまな治療の中から向いている治療を提案してくれるクリニックを選びましょう。
切らないリフトアップと呼ばれる治療は、糸リフト以外にも機械を使用した治療が存在します。
多数の選択肢の中から、自分に合った治療を選び悩みを解決に導きましょう。