ニキビ跡は症状によって治し方が違う!ニキビ跡の種類や原因を詳しく解説!
ニキビがあったところに、凹みや色素沈着などが残ってしまうニキビ跡は、大きさや症状によっては目立ちやすく、気になる方も少なくありません、
ニキビ跡はセルフケアで改善を目指せるものもありますが、症状が進行すると医療機関で適切な治療をする必要があります。
今回は、ニキビ跡の原因やニキビ跡の種類、治療方法を中心に、ニキビ跡ができるメカニズムや予防方法などを詳しく解説します。
目次
ニキビ跡の原因は?
ニキビ跡は、ニキビの炎症によって肌の奥までダメージが広がり、ニキビが治った後も赤みや色素沈着、凹みなどの症状が残ってしまうことを指します。
ニキビ跡はすべてのニキビで起こるものではなく、軽症のニキビの場合は治療をすれば跡も残らずきれいに治せることがほとんどです
しかし、肌の奥まで炎症が広がり強いダメージを受けると、治療をしてもなかなか治しづらいニキビ跡が出現してしまうのです。
ニキビ跡が残りやすい原因
ニキビは、毛穴に分泌物や皮脂などが詰まりアクネ菌などの細菌が繁殖することで発生します。
細菌に感染したり細菌が肌の奥で繁殖したりするとニキビの炎症が悪化しやすく、赤く腫れたり膿を伴ってしまったりする可能性があり、そのまま鎮静化してくれれば問題はないのですが、炎症が強いとニキビ跡が残りやすくなります。
また、ニキビ自体は軽い炎症だったとしても、治療を始めるのが遅くなったりニキビを触り刺激をあたえてしまったりすると、炎症が悪化しニキビ跡が残る可能性が高まります。
ニキビ跡をなるべく残さないためにはニキビに触れないように注意し、ニキビの状態に合わせた治療を受けることが重要になのです。
ニキビ跡ができるメカニズムとは
ニキビ跡ができるまでのメカニズムを理解することで、ニキビ跡の発生を予防することに繋がります。
一般的には、下記のような流れでニキビ跡ができます。
白ニキビ・黒ニキビ
白ニキビはニキビの中でも初期の段階で、皮脂腺から過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、角栓によって毛穴が塞がれて白く膨らんでいる状態です。
黒ニキビは白ニキビが酸化し黒くなった状態で、白ニキビや黒ニキビの状態で治療やケアをすれば、ニキビ跡が残る心配はほとんどありません。
毛穴は、スキンケアや生活習慣、食生活の乱れなどによって詰まりやすくなるため、白ニキビや黒ニキビの場合は、皮膚科などの医療機関を受診しなくてもセルフケアだけでニキビを改善させることも可能です。
赤ニキビ
赤ニキビは、ニキビ内部で細菌が繁殖し炎症が起き赤く腫れている状態で、黒ニキビが悪化してできます。
赤ニキビは治療をしないで沈静化させることは難しく、炎症が起きているためニキビ跡が残りやすいニキビでもあります。
治療をせず放置してしまったりニキビを自分で潰したりすると、色素沈着などを引き起こす原因に繋がるため、美容皮膚科やクリニックなどで正しい治療を受ける必要があります。
黄ニキビ
黄ニキビは赤ニキビが更に悪化し、炎症が進行することでニキビに膿が溜まっている状態です。
黄ニキビはニキビの最終段階でもあり、増殖したアクネ菌など細菌によって皮膚組織を壊され毛穴の構造が崩されます。
このような状態で強い刺激や間違った方法でケアしてしまうとニキビ跡が残りやすく、症状が重いとクレーターのようなニキビ跡治療を受けても治りにくい症状がでてしまう可能性もあります。
ニキビ跡が発生
ニキビ跡はニキビが悪化し炎症が進行すると、ニキビ周辺の組織にダメージが与え続けられることで発生します。
黄ニキビのように皮膚の奥まで炎症が広がり細菌が繁殖すると、周辺へのダメージも白ニキビや黒ニキビのような初期のニキビに比べて重くなります。
ニキビ跡を発生させないためには、白ニキビの時点で正しいケアをし改善させることが一番望ましいとされています。
しかし、赤ニキビや黄ニキビのように悪化してしまった場合は、なるべく刺激を与えないように心がけ、セルフケアに加えて医療機関で専門的な治療を受けることがニキビ跡を残さないためには重要です。
ニキビ跡の種類と治し方
それでは、ニキビが進行し、万が一、ニキビ跡ができてしまった場合は治療する事ができるのでしょうか。
ニキビ跡の治療は、どのような症状であるかによって治し方が異なります。
ここからは、ニキビ跡の種類とその症状に合わせた治す方法を詳しく解説しましょう。
赤み
赤みは炎症性紅斑とも呼ばれ、ニキビ跡で最も起こりやすい症状といわれています。
ニキビの炎症が残っていたり、ニキビができた部分の皮膚が薄くなり血管が見えやすくなったりすることで発症しますが、基本的に、時間とともに症状が改善するため治療をしなくても良いとされています。
しかし、赤みがなかなか引かない場合は、ニキビの炎症が皮膚の深い部分で起こっている可能性が高いため、自然治癒が難しいこともあります。
ニキビ跡で赤みが改善しない場合は、美容皮膚科などの医療機関でイオン導入やケミカルピーリング、ピコトーニングを受けると、肌にターンオーバーが促され毛穴の炎症も抑えられます。
特に、ケミカルピーリングは、肌のターンオーバーを正常化しニキビができる原因にも繋がる皮脂の過剰分泌や毛穴の開きを抑制、毛穴詰まりを予防してくれるなどの効果があるため、ニキビに悩んでいる方にもオススメの治療方法です。
ケミカルピーリングについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
→【ケミカルピーリング】一回の効果は?4種類のピーリングを徹底比較
色素沈着
ニキビ跡の症状の1つとして、ニキビがあった場所に茶色いシミのような色素沈着が発症する場合があります。
色素沈着は、ニキビの炎症によってメラニンを作るメラノサイトが刺激され、メラニンが過剰に生成されることで、ニキビの赤みが茶色に変化し起こるといわれています。
メラニンは、通常であれば、肌のターンオーバーによって定期的に排出されますが、ニキビができてしまうと肌のターンオーバーの周期が乱れるため、古い角質が剥がれずメラニンを溜め込んでしまいます。
色素沈着は、軽症のものであれば生活習慣を整えたり美白効果が高いスキンケアに変更したりとセルフケアでも改善できる場合がありますが、美容皮膚科が美容クリニックで治療を受けるほうが集中してケアできるのでオススメです。
色素沈着の場合は、くすみなどを改善し肌のトーンアップを目指せるピコトーニングや、色素沈着が濃い跡に関しては、シミの改善でも用いられるピコスポットで治療をすると効果的です。
ピコトーニングやピコスポットについて詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
→ピコレーザーはニキビ跡に効果あり!照射モード別に最適な症状を解説
→ピコレーザートーニングの特徴と効果、より高い効果を得るためのポイントも紹介
クレーター
クレーターはニキビができていた部分が凹んでしまう状態で、ニキビ跡の中でもセルフケアでは改善が難しい症状の1つです。
何個もできてしまうとボコボコとした肌にみえるため、ニキビ跡の中でも目立ちやすく悩まれる方も少なくありません。
クレーターは、皮膚の真皮までニキビの炎症が到達してしまうと真皮の組織が壊され、ニキビがあった皮膚が陥没することで起こります。
クレーターはセルフケアや自然治癒では改善できないため、美容クリニックなどの医療機関でダーマペンやピコフラクショナルなどの治療を受ける必要があります。
特に、ダーマペンの最新型であるダーマペン4は、先端に極細の16本の針を使用し治療箇所に細かい穴を開けることで、人が元から持っている傷を修正する力を利用して肌症状を改善に導くため、ニキビのクレーターにも効果的であるといわれています。
※ダリア銀座スキンクリニックでは、ピコフラクショナルの施術は行っておりません。
ダーマペンについて詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
→ダーマペンのダウンタイムや効果は?施術直後・経過の症例写真を紹介
ニキビ跡を予防する3つの方法
ここまで、ニキビ跡を治療する方法を症状別に解説しましたが、ニキビ跡を予防するにはどのようにニキビをケアしたら良いのでしょうか。
ニキビ跡を予防する方法を。3つ解説しましょう。
スキンケアを見直す
セルフケアでニキビ跡を予防したい場合は、まず、スキンケアを見直してみましょう。
セルフケアでも改善ができそうな白ニキビや黒ニキビがある場合、ニキビに効く成分を配合していたり皮脂を落としすぎず保湿が出来たりするのなど、今まで使用していたスキンケア用品を見直してご自身のニキビの状態にあったものを選び直しましょう。
ご自身でどのスキンケア用品を選べば良いのかわからない場合は、医療機関でのみ購入できるメディカルコスメを使うのもオススメです。
例えば、ゼオスキンヘルスはニキビが悪化した状態でも使用できるスキンケアアイテムを揃えていて、ライン使いすればニキビだけではなくシミや肌質などの他の肌症状も改善が期待できます。
ゼオスキンヘルスについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
食生活を改善する
ニキビを悪化させないためには、スキンケアと同時に食生活を改善して体の内側からもケアすることが大切です。
ニキビは、脂質やカフェイン、炭水化物、塩分などを取りすぎるとできやすかったり悪化したりする可能性が高まるため、味の濃い食べ物を好む方や外食をよく利用する方は特に注意が必要です。
ニキビには、ビタミン類や亜鉛、食物繊維、亜鉛、タンパク質などが良いとされており、これらを取り入れつつバランスの取れた食事をすることで、ニキビの悪化を防ぐこともできるでしょう。
早めに医療機関を受診する
ニキビ跡を残さないためには、ニキビを早期の段階で治療し改善することが一番重要です。
前項でも解説しましたが、ニキビができてすぐにニキビ跡ができるわけではなく、ニキビ跡ができるまでには段階があります。
もちろん、症状の重さによってケアをしてもニキビ跡ができてしまう可能性はありますが、初期の段階である白ニキビや黒ニキビのときに、セルフケアや医療機関で治療を受けていれば、ニキビ跡が残るまで悪化させずに済みます。
万が一、赤ニキビや黄ニキビに変化してしまっても、医療機関で薬の塗布やピーリングなど、適切な治療を行えばニキビ跡も軽い症状で抑えられる可能性があります。
ニキビができたときにはニキビ跡を残さないためにも、絶対に潰したりむやみに刺激を与えたりせず、医療機関を受診し早めに治療を開始しましょう。
まとめ
今回は、ニキビ跡について詳しく解説しましたが、いかがでしたか?
ニキビ跡は、必ずしもニキビが出来たからといって残るものではありませんが、ニキビ跡を予防するよりもニキビ跡ができたあとに治療するほうが時間がかかったり、症状が重い場合は改善が厳しくなったりする場合があります。
ニキビ跡が出来た場合は、適切に治療することで元の肌に近い状態まで改善を目指せる方法があるため、セルフケアだけではなく専門的な知識を持つ医療機関を受診するのがオススメです。