肩ボトックスにデメリットはある?メリットと比較して納得できる施術を
おでこや目元のしわを改善させることができるボトックス注射は、しわの改善だけではなく肩こりを改善させる効果もあることから、酷い肩こりに悩んでいる方に人気です。
しかし、施術を受ける前にはその施術のデメリットもしっかり把握して、理解したうえで納得して治療を受けたいですよね。
この記事では、肩ボトックスのデメリットを詳しくご紹介します。
肩ボトックスの施術前にデメリットを知りたい方、ボトックスについて理解したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
頑固な肩こりの原因とは
近年、テレワークの増加により、今まで以上に慢性的な肩こりの症状を感じている方が増えています。マッサージやストレッチなど、さまざまな方法を試してみたものの、いまいち効果がみられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
肩こりがひどい方の肩を触ると、肩周辺の筋肉が硬くなっており、しこりのようになっています。これは、5〜6kgもある頭だけでなく、胸や腕の筋肉まで肩で支えなければならないことで、肩周辺の筋肉が常に緊張状態になってしまうためです。
それに加えて長時間のパソコン作業やもともとの姿勢の悪さ、運動不足なども筋肉を緊張させる原因です。
筋肉が緊張状態になると、血流が滞って疲労物質が蓄積します。すると徐々にこりや痛みなどの不快感を感じるようになり、さらに緊張が加速する状態になってしまうのです。この繰り返しによって肩こりは慢性化し、簡単にこりや痛みが取れなくなってしまいます。
肩こりを根本的に解消したいのであれば、患部に直接アプローチするような方法で治療を行うようにしましょう。
肩ボトックスとは
デスクワークや重いものを持つ仕事などの関係で、肩こりが慢性化している方にオススメできる肩ボトックスとは、どのような施術なのでしょうか?
まずは、ボトックス製剤の特徴や肩ボトックスの効果について詳しくご紹介します。
ボトックス製剤の特徴
ボトックスは、ボツリヌス菌から合成されるタンパク質である「A型ボツリヌストキシン毒素」を生理食塩水で希釈して使用するものです。
ボトックスは、注入することで筋肉に作用し、注入した箇所の筋肉の緊張を緩めて動きを抑制する作用があります。
しわ、たるみの改善や多汗症の治療にも用いられるボックス注射は、さまざまなお悩みを改善に導くことができる施術です。
ボトックスについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
肩ボトックスの効果
肩こりは、首から背中にかけて広がっている筋肉である僧帽筋(そうぼうきん)が過度に緊張することで起こります。
ボトックスを注入することによって、筋肉の緊張が弱まり、肩や首のこりを解消させることができます。
また、肩ボトックスの施術を行うことによって、盛り上がっていた肩の筋肉がなくなり、肩のシルエットがスッキリ見えることや、それによって首が長く見えることなども嬉しい効果です。
肩こりによって頭痛を慢性的に感じていたという方は、頭痛が改善されることも、効果として感じることができます。
肩ボトックスの効果やクリニックの選び方について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→肩ボトックスの5つの効果とは?後悔しないためのクリニック選びのポイントを紹介
施術時間やダウンタイム
ボトックスの施術は5~10分ほどで終了するため、体に負担をかけずに肩こりを解消することが可能です。
また、数日から2週間程度で内出血が軽減するなどダウンタイムも少ない治療なので、シャワーも当日から可能ですし、施術後に予定があるという方も、クリニックからそのまま出かけることができるほどです。
顔への施術もその日からメイクができる治療であることや、世界80ヶ国以上で認められている安全性の高い製剤なので、安心して施術を受けることができるという特徴があります。
肩ボトックスのデメリット
肩ボトックスは手軽に受けられ、ダウンタイムもほぼない施術として人気ですが、どのようなデメリットがあるか事前に把握したいという方も多いですよね。
ここからは、肩ボトックスのデメリットをご紹介します。
副作用が出る可能性がある
ひとつ目の肩ボトックスのデメリットは、副作用が出る可能性があることです。
ボトックスは安全な製剤であることから、副作用が出にくいことでも知られていますが、その可能性がゼロであるということではありません。
稀に、赤みや腫れ、内出血といった副作用が生じることがあります。中には、肩が上げにくい、重いものが持てないなどの症状を感じることもあるようです。しかし、この副作用は数日で治まることがほとんどです。
クリニックによっては、内出血を早く引かせる薬を処方してくれることもあるようですが、そうでない場合やどうしても違和感がある、赤みや腫れが酷くなっていくなど、不安なことがあれば、すぐに施術をしたクリニックに連絡して対応してもらうようにしましょう。
また、筋肉に作用する注射であることから、筋肉痛のような痛みが出る可能性もありますが、こちらも数日で消失することがほとんどなので、安心して施術を受けましょう。
施術を繰り返す必要がある
2つ目の肩ボトックスのデメリットは、施術を繰り返す必要があることです。
ボトックスの効果は4~6ヵ月ほどでなくなってしまうとされているため、効果を持続させたい方は、数か月経ったら再度施術を受ける必要があります。
ボトックスの効果が切れてしまう間隔には個人差があるため、信頼できるクリニックで医師と施術頻度について相談することをオススメします。
打ち続けることのリスクを心配する方もいらっしゃいますが、打ち続けることでボトックスはより効きやすくなります。しかし、短い期間で繰り返しボトックスを打ち続けてしまうと抗体ができてしまうケースもあるため、医師とのカウンセリングや診察が重要になってきます。
肩ボトックスの施術を検討している方は、時間をかけて症状や希望をしっかりと聞いてくれるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
ボトックスの持続期間など、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ボトックスの効果が持続する期間は?長持ちさせる5つのコツを紹介
→ボトックスを打ち続けるとどうなる?人気の肩ボトックスをオススメする方とは
痛みを伴うケースもある
3つ目の肩ボトックスのデメリットは、痛みを伴うケースもあることです。
ボトックス注射は針を使用して薬剤を注入する治療なので、針を刺したときの痛みがあります。ボトックス注射に使用される針は極細であることから痛みを感じづらい工夫はされているものの、注射が苦手という方は痛みに対する不安が残ることもあるでしょう。
ほとんどの方は麻酔がなくても耐えられる程度の痛みですが、クリニックによって患部を冷やす、麻酔を使用するなどして負担を軽減できることもあるため、複数個所に注射を行う肩ボトックスの痛みが不安だという方は、クリニックでカウンセリングを受けた際に麻酔の相談をしてみることをオススメします。
すぐに効果を実感できない
4つ目の肩ボトックスのデメリットは、効果を感じるまでに時間がかかることです。
ボトックスは効果が表れるまでに数日~1週間ほど時間が必要です。そのため、すぐに効果を実感したい、数日後のイベントに合わせて施術を受けたいという方には向いていない施術です。
中には、施術直後に効果を実感できず、不安になってしまう方もいらっしゃいます。しかし、数日~1週間ほど経てば目で見てわかるほど肩の張りが改善されるため、結婚式などのイベントのために施術を受けたいという方は、効果のピークとされる1~2ヵ月後を目安として肩ボトックスの施術を受けるのがよいでしょう。
施術ができない方もいる
5つ目の肩ボトックスのデメリットは、施術ができない方もいることです。ボトックスは以下のような方は受けることができないため注意が必要です。
- 妊娠中、授乳中の方
- 透析を受けている方
- 過去にボトックスでアレルギー反応を起こしたことがある方
妊娠中や授乳中の方は、妊婦さんや胎児への安全性が確立されていない施術となるため、どのクリニックでも治療を受けることができません。
また、妊娠を希望している方も最後の施術から3ヵ月ほどは妊娠への期間を開けるために避妊するのが一般的です。
ボトックスは稀にアレルギー反応を起こしてしまう方もいらっしゃいます。安全性の高い施術ではあるものの、過去に薬や食品でなんらかのアレルギー反応が出た経験のある方は、事前に医師に相談するようにしましょう。
保険適用外である
6つ目の肩ボトックスのデメリットは、保険が適用されないことです。
肩ボトックスは健康保険が適用されない施術となっていることから、全額自己負担の治療となります。自由診療のため、クリニックによって料金に差があるのが特徴です。
症状によって注入量も変わってくるため、1回あたりの料金は1~6万円ほどと相場も開きがあります。
ボトックスの治療は前述したように継続して受ける必要があるため、予算を組む際に継続できる治療なのか考えてクリニックを選ぶようにしましょう。
注入直後の筋トレやマッサージは禁止
7つ目の肩ボトックスのデメリットは、ボトックス注入直後の筋トレやマッサージが禁止されていることです。
ボトックスを注入したあとは、筋トレやマッサージは数日間制限されることがあります。ボトックスが安定する前に筋トレやマッサージをしてしまうと、せっかく注入した薬剤が分散しやすくなることから、効果が思ったように感じられない可能性があるためです。
効果的に治療を進めるためにも、注入直後の筋トレやマッサージは控える必要があります。
また、ダウンタイムはほぼなく行動制限も少ない治療ですが、施術後数日間は、熱いお風呂やサウナ、激しい運動、過剰なアルコール摂取など、血行を良くするような行為は控えた方がよいでしょう。
ただしダウンタイム終了後は、適度な運動を取り入れたり日常的に肩を冷やさないよう注意したりなど、肩こりの再発予防に努めることをオススメします。
まとめ
肩ボトックスのデメリットについてご紹介しました。ボトックスは手軽に受けられる治療で、ダウンタイムもほぼなく安全性の高い製剤です。
しかし、どんな施術にもデメリットは存在するため、不安なことがあるという方は、クリニックでのカウンセリングの際にしっかり不安を解消し、施術を受けるようにしましょう。
副作用で赤みや腫れが生じるケースもありますが、数日で治まることがほとんどです。イベントに向けて施術を考えている方は、1~2ヵ月前に余裕をもって施術を受けることをオススメします。
つらい肩こりやデコルテ周りのコンプレックスの解消に最適な肩ボトックスは、いくつかのデメリットがあるものの、クリニック選びや医師選びを慎重に行うことでカウンセリングによって不安を解消できることでしょう。
肩ボトックスの施術を検討しているという方は、この記事を参考にデメリットとメリットを比較し、クリニックに足を運んでみてくださいね。