ダーマペンのシミへの効果とは?悪化するケースや対処法も紹介
年齢とともに気になってくる肌悩みに対し、さまざまな効果があるとされるダーマペン。
シミが気になる場合にもおすすめですが、「ダーマペンでシミが悪化する」という噂を耳にして、施術を受けるかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
実際のところ、ダーマペンの施術後にシミが濃くなったり悪化したりすることもありますが、クリニックの選び方やダウンタイムの過ごし方で防ぐことが可能です。
この記事では、ダーマペンのシミへの効果やシミが濃くなる・悪化するケース、悪化させないための対処法などを紹介します。
シミにお悩みの方、ダーマペンの施術を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ダーマペンのシミへの効果
年齢を重ねると肌に現れるシミ。気づいたときには増えていることが多く、一度できるとセルフケアでの対処も難しいため、多くの女性が悩んでいる肌トラブルのひとつだといえます。
ダーマペンは、肌の自然治癒力を促進し、小ジワや毛穴の開き、ニキビ跡などへの効果が期待できるだけでなく、気になるシミへの効果も期待できる美容医療の施術です。
ここでは、ダーマペンのシミへの効果について、詳しく解説していきます。
そもそもダーマペンとは
ダーマペンは、ペン型の皮膚再生治療機器です。
超極細の針を肌に刺して一時的に高密度で微細な穴をあけ、肌の自然治癒力を活性化させることでコラーゲンやエラスチンの生成を促進、ターンオーバーを改善します。
初代の「ダーマペン1」は2011年にオーストラリアで販売が開始されました。それから改良が重ねられ、現在は先端に針が16本ついた「ダーマペン4」が主に使用されています。
ダーマペンの特徴は、ローラータイプではなくペンタイプであることです。肌に垂直に針が入るため、従来の皮膚再生治療機器と比べて肌の損傷が少なく、痛みや出血も比較的軽減されています。
ダーマペンの痛みや出血する理由などについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ダーマペンは血だらけになる?出血する理由や肌の状態なども解説
速度や針の深さも部位に合わせて細かく調整可能で、目の周りや鼻、フェイスラインなどさまざまな部位にピンポイントで治療できます。
また、ダーマペンは肌に開けた穴から美容成分を浸透させることも可能です。「成長因子」など、肌悩みに合った美容成分を組み合わせることで、より高い美肌効果が期待できます。
ダーマペンはシミの予防・改善に効果的な施術
ダーマペンは、髪の毛よりも細い針を用いて、意図的に肌に微細な穴をあける施術です。その穴を修復しようと自然治癒力が作用し、肌の内側にある線維芽細胞が活性化します。
活性化した線維芽細胞が美しい肌に欠かせないコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分を作り出すことで肌に弾力やハリが生まれ、その結果、小ジワやニキビ跡、毛穴の開き、肌のざらつきや衰えなどのさまざまな肌悩みの改善につながります。
他には、ダーマペンには肌の新陳代謝を促進、ターンオーバーを整える効果も。
シミの原因は、乾燥や血行不良、紫外線、摩擦の刺激などによって、メラニンが過剰に生成されて表皮に蓄積されることです。
メラニンは肌の細胞を紫外線から守る役割を担っていて、色濃くなった肌は通常、新陳代謝によって元の状態に戻りますが、ダメージが蓄積してしまうと本来の力を発揮しきれず、シミとなって残ってしまうのです。
そこでダーマペンで肌に小さな穴をあけると、肌の再生力が高まってターンオーバーが促進され、蓄積したメラニンの排出がスムーズになるため、シミが徐々に改善されていきます。
さらに、活性化した線維芽細胞によってコラーゲンやエラスチンが増生されることで、肌のハリや弾力、保湿力がアップするため、新たなシミができにくくなる効果も期待できます。
ダーマペンでシミが濃くなる・悪化するケースとは
さまざまな肌悩みを一度に解決に導くダーマペンですが、施術の受け方や施術後の過ごし方によっては、施術前よりもシミが悪化する可能性があります。
ここでは、ダーマペンでシミが濃くなる・悪化するのはどのような場合なのか、具体的に紹介していきます。
シミの種類がダーマペンに適していない
ダーマペンでシミが悪化してしまうのは、「肝斑に対して施術を行った」場合です。
肝斑とは、左右非対称の薄茶色の色素斑のことで、主に額や頬骨、鼻下に現れます。一般的な老人性色素斑と比べてデリケートで刺激に弱いため、ダーマペンで肝斑を刺激してしまうと、炎症を起こしてシミが濃くなってしまう可能性があります。
とはいえ、肝斑に対してダーマペンを絶対に使ってはいけないというわけではありません。
クリニックの方針によっては受けられない場合もありますが、針の長さを短く設定したりトラネキサム酸などの美白成分をプラスしたりなどして対応すれば、ダーマペンで肝斑の治療をすることが可能です。
施術後に紫外線を浴びすぎた
ダーマペンの施術後は、肌のバリア機能が一時的に低下していて、非常に敏感な状態です。
紫外線による刺激を受けやすく、普段よりもシミや色素沈着が起こりやすくなっているため、ダーマペンの施術後はできるだけ紫外線を浴びないよう注意しましょう。
ただし、一般的に紫外線対策に有効だとされる日焼け止めは、施術後12時間を経過するまでは使えません。ダーマペン直後の肌は無数の穴があいているため、日焼け止めではなく、帽子やサングラス、日傘などで紫外線対策を行ってください。
頻繁に施術を受けすぎている
ダーマペンでシミを改善したい場合、1回で綺麗にするのは難しいため、3〜4週間おきに5〜8回ほど施術を受ける必要があります。
しかし早く治したいからと適切な間隔をあけずに施術を受けてしまうと、肌に負担がかかってかえってシミが濃くなってしまったり、増えてしまったりする可能性もあるでしょう。
ダーマペンの適切な間隔については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ダーマペンの効果はいつから?何回やれば実感できる?適切な間隔も紹介
ダーマペンの針を深く差しすぎた
ダーマペンは、症状や部位によって針の長さを調整し、適切な深さで施術を行うべきです。
シミを改善したい場合、針を肌の深くまで刺しすぎて刺激を与えすぎてしまうと、メラノサイトが活性化されてメラニンが過剰に生成され、色素沈着となってしまう恐れがあります。
このようなトラブルの多くは、施術者の技術力が未熟なことで起こります。信頼できるクリニックであれば、ほとんど針を刺す深さを間違えるようなことはないため、クリニック選びは慎重に行うようにしましょう。
ダーマペンの針の深さごとの効果については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
なお、セルフダーマペンを行っている場合も、シミが悪化する可能性があります。セルフダーマペンのデメリットについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
→ダーマペン4とセルフダーマペンの違いは?機械や値段の特徴を紹介
一時的に悪化したように感じる場合もある
上記では施術の受け方やダウンタイムの過ごし方などによって、シミが悪化する可能性があることを紹介しましたが、適切な施術を受けていてもシミが濃くなったり悪化したりしたように感じる場合もあります。
それは、ダウンタイム中の副作用によるものです。
例えば、ダーマペンの施術後は、針によってできた傷が治っていく過程でかさぶたができることがあります。
かさぶたの黒ずんだ色がシミや色素沈着のように見えてしまい、シミが悪化したように感じられるかもしれませんが、時間が経過すればかさぶたは自然と剥がれ落ちて消えていくため、心配ありません。
ダーマペンのダウンタイムについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ダーマペンのダウンタイムや効果は?施術直後・経過の症例写真を紹介
ダーマペンでシミを悪化させないための対処法
ダーマペンでシミを悪化させないためには、クリニックの選び方やダウンタイム中の過ごし方に注意する必要があります。
上述の通り、ダーマペンは施術者の技術力によっては、針が深く刺さりすぎてシミが悪化する可能性があります。
ダーマペンの実績が少ないクリニックで施術を受けてしまうと、適切な施術が受けられない恐れもあるため、専門的な知識や技術がある信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶようにしましょう。
信頼できる医師を探すポイントは、「カウンセリングで自分の悩みや改善したいポイントをしっかりと聞いてくれるか」「ダーマペンの実績が多数あるか」「アフターフォローが手厚いか」の3点です。
ダーマペンでシミが悪化するリスクを減らすためにも、上記のポイントを押さえたクリニック選びをするようにしましょう。
また、ダーマペンの施術後は紫外線による刺激を避けるために、しっかりと紫外線対策を行うことが大切です。
施術直後は日傘や帽子、マスクなどを着用して帰宅し、なるべく外出は控えることをおすすめします。施術後12時間を経過したら、日焼け止めも併用して十分な紫外線対策を行ってから外出しましょう。
まとめ
ダーマペンのシミへの効果やシミが濃くなる・悪化するケース、悪化させないための対処法などを紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。
ダーマペンは、シミの予防や改善効果も期待できる美容医療の施術です。
しかし施術の受け方やダウンタイムの過ごし方、クリニックの選び方などによっては、シミが濃くなったり悪化したりする可能性もあるため注意が必要です。
気になるシミを改善し、綺麗な肌を保つためにも、今回ご紹介した対処法を参考に、自身に最適な施術を受けるようにしてください。