ダーマペンは血だらけになる?出血する理由や肌の状態なども解説
ダーマペンは、肌の自然治癒力を活性化させてコラーゲンを増生することで、肌の再生を促進する治療です。
ニキビやニキビ跡、シワ、たるみなどさまざまな肌悩みを改善できるため、美意識の高い方々に人気ですが、ダーマペンは「出血して血だらけになる」「内出血でしばらく外出できない」などの噂もあるため、施術を躊躇している方も多いようです。
実際のところ、ダーマペンの施術で出血するケースもあります。しかし、出血したとしても一時的なものなので、心配する必要はありません。
この記事では、ダーマペンで出血する理由と出血後の肌の状態などについてご紹介します。ダーマペンを受けようか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ダーマペンで出血するのはなぜ?
ダーマペンは、ダーマローラーよりも痛みや出血が少なく、短時間での施術が可能です。しかし、場合によっては出血することもあるため、施術後に驚いてしまう方も少なくないようです。
ダーマペンで出血する理由には、主に以下の2つの要因があります。
- 肌に微細な穴をあけるため
- 針を入れる深さ(針の長さ)による
ダーマペンは、一時的に皮膚にたくさんの微細な穴をあける行為をしています。つまり、肌をわざと傷つける行為をしているため、施術後に出血することがあるのです。
針で穴をあけるというと、注射や縫い針のようなものをイメージしてしまうかもしれませんが、実際にダーマペンの施術で使うのは髪の毛よりも細い0.2mmの針なので、施術が終了した段階ですぐに穴は塞がります。
イメージとしては、針治療の針に近いものです。針治療では、体に針を刺しても痛みどころか刺したことすらわかりません。それと同じように、ダーマペンの針を1本1本刺したとしても、痛みを感じることはないでしょう。
ただし、ダーマペンの施術では、肌の真皮層に集中的に穴をあけます。毎秒1,920個もの穴をあけるので、出血したとしてもおかしくないのです。
とくに毛穴やニキビ跡の治療では、肌の深い部分にまで針を入れる必要があるため、出血したり内出血が起こったりしやすくなります。できるだけ出血や内出血を避けたい方は、医師とよく相談して針を指す深さを決めるようにしましょう。
ダーマペンで出血したあとの肌の状態は?
ダーマペンの施術で出血すると不安になってしまうかもしれませんが、医師の指示に従ってダウンタイムを過ごせば、数ヶ月以上引きずるような傷になることはありません。
とはいえ、ダーマペン後に出血してしまうと「失敗したのでは? 」と不安を感じる方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、ダーマペンで出血したあとの肌の状態について解説するので、ぜひ参考になさってください。
施術直後
ダーマペンの施術直後は、施術した箇所全体に出血や内出血がみられるケースも多いです。上述の通り、出血は一時的なものです。12時間以上続くことはほとんどないので、心配しすぎないようにしましょう。
内出血の場合は、血液が皮膚内の組織に広がっています。多くの場合、1週間程度で治っていくでしょう。
また、施術直後は出血や内出血だけでなく施術した箇所に強い赤みや熱感が出るケースもあります。これは皮膚に針を刺したことで一時的に血流が増加しているためです。
赤みは数日以内で治るケースがほとんどですが、仕事やお出かけの予定がある場合は保冷剤などで患部を冷やすと治りが早まります。
なお、ダーマペン後の経過や施術中、直後の症例写真などを確認したい場合は、こちらをご覧ください。
→ダーマペンのダウンタイムや効果は?施術直後・経過の症例写真を紹介
ダーマペンの効果を実感するまでの期間や適切な間隔については、こちらでご紹介しています。
→ダーマペンの効果はいつから?何回やれば実感できる?適切な間隔も紹介
翌日
ほとんどの場合、出血はすでに止まり、赤みなどの症状も施術当日より軽減します。
ダーマペンの施術後は、翌日からメイクができるので、多少の赤みであればメイクで隠すことも可能です。
赤みが強い場合、濃いメイクで隠してしまうと肌に負担がかかって治りにくくなります。メイクをする際は、肌に負担がかからないようなナチュラルメイクを心がけましょう。
3日目以降
3日目以降は、肌が徐々にごわついて皮剥けするようになります。
皮が剥けると気になってしまうかもしれませんが、無理に剥いてしまうと皮膚が傷ついて治りにくくなったり、皮膚から出血したりすることもあるので、できるだけ触らずに過ごすことが重要です。
ダーマペンの施術後は、1週間ほどのダウンタイムが必要になります。出血や色素沈着を防ぐためにも、ダウンタイムの過ごし方には注意しましょう。
ダーマペンは開いた毛穴も引き締めてくれるので、いちご鼻でお悩みの方にもおすすめです。いちご鼻に効果を発揮する理由などについては、こちらでご紹介しています。
→ダーマペンは毛穴に効果あり?いちご鼻に効果を発揮する理由と併用すべきセルフケア
ダーマペンで出血するのは何mmから?
皮膚の厚みにもよりますが、ダーマペンは施術時の針の長さが出血に影響します。
ここでは、ダーマペンで出血する可能性がある針の長さや、出血しないときに考えられることなどについてご紹介します。
1.5mmが出血の目安
ダーマペンには、33G(0.2mm)の14本の超極細針がついており、深さは0.2〜3.0mm程度まで0.5mmごとに調節が可能です。
毛細血管があるのは真皮層です。皮膚の厚さには個人差があり、1.0mmから出血する可能性もありますが、大体1.5mmが出血する目安だといえるでしょう。
ダーマペンで血が出ないときに考えられること
ダーマペンは、血が出ないからといって失敗したわけではありませんが、針がしっかりと刺さっていない可能性も考えられます。
ダーマペンは痛みを伴うケースも多いため、通常は麻酔をして施術に臨みます。麻酔クリームなしで施術を受けた場合、痛みを訴える患者さんも多く、予定していた深さまで針を刺せないことも。
他にも、施術者の技術が未熟だった場合も針がしっかり刺さらず出血しない可能性があるので、施術を受けるクリニック選びは慎重に行わなくてはいけません。
ダーマペンの失敗例やリスクなどについては、こちらでご紹介しています。
→ダーマペンは失敗するとニキビやクレーターが悪化する?クリニック症例写真を紹介
なお、さらなる効果を得たい場合はハイフとの併用もおすすめです。ダーマペンとハイフを受ける順番については、こちらで詳しくご紹介していますので参考になさってください。
→ダーマペンとハイフを受ける順番は?それぞれの特徴や効果を紹介
しっかりと効果を出すには麻酔クリームが必須
ダーマペンの施術では、麻酔クリームを塗布して行うのが一般的です。(クリニックによっては、患者さんの希望により使用)
施術の15分〜1時間ほど前に麻酔クリームを塗布し、麻酔が効いたことを確認してから施術を開始します。
同じ長さの針を使用しても、麻酔を塗っている場合の方が出血量も多くなります。なぜなら、患者さんが痛みを感じることがないため、しっかりと予定通りの深さまで針を刺せるからです。
クリニックによっては、麻酔クリームに追加料金がかかることもあるため、麻酔を使用せずに施術を受ける方もいらっしゃいますが、しっかりと効果を得たいのであれば麻酔は必須だといえるでしょう。
また、最近ではクリニックでのダーマペンで効果を実感できなかったり、通院が面倒だったりしてセルフダーマペンを使用される方もいらっしゃるようです。
セルフダーマペンは自宅で手軽にできて費用も安く済みますが、感染症などのトラブルが起こる恐れもあるので、デメリットをよく理解してから検討するようにしましょう。
クリニックのダーマペンとセルフダーマペンの違いについては、こちらでご紹介しています。
→ダーマペン4とセルフダーマペンの違いは?機械や値段の特徴を紹介
まとめ
ダーマペンで出血する理由と、出血後の肌の状態などについてご紹介しました。
ダーマペンは、肌に穴をあける施術であるため、針の長さや刺す深さによっては出血や内出血が起こることもあります。多くの場合、施術が終わるとともに出血も治りますが、術後の肌の扱い方によっては、再度出血してしまう恐れも。
とくに毛穴のひらきやニキビ跡の治療では、皮膚の深い部分にまで針を刺す必要があるため、出血する可能性も高まるでしょう。
ダーマペンで出血する可能性が高いのは、1.5mmくらいからです。出血を抑えることは難しいですが、痛みを麻酔クリームで軽減することは可能なので、しっかりと効果を得たい場合は必ず麻酔クリームを使用するようにしましょう。
今回ご紹介したことを参考に、ダーマペンで美肌を目指してみてくださいね。