ダーマペンで皮剥けが起こるのはなぜ?避けるためにすべきことや注意点も紹介
ダーマペンは、シワや毛穴の開き、ニキビ跡、肌質の改善などさまざまな効果が期待できる美容医療の施術ですが、ダウンタイム中に皮剥けなどの副作用が起こることがあります。
これは、肌がダーマペンによって受けた傷を修復しようとするために起こるもので、肌がキレイになっていく過程のひとつです。
初めてダーマペンの施術を受けた方の中には、施術後に皮が剥けて驚いたという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ダーマペンで皮むけが起こる理由や皮むけを避けるためにすべきこと、皮がむけたときの注意点を紹介します。
ダーマペンの施術を検討されている方や、施術後に皮向けが起きてお困りの方はぜひ参考になさってください。
目次
ダーマペンで皮剥けが起こるのはなぜ?
ペン型の機器を使用して髪の毛よりも細い針を肌に刺し、皮膚の自然治癒力を引き出すダーマペン。
施術を受けたにもかかわらず皮が剥けてしまうと、「本当に肌が綺麗になるの?」と不安になってしまうかもしれませんが、実はダウンタイム中によくある症状のひとつです。
では、ダーマペンの施術後に皮剥けが起こるのはなぜなのでしょうか。
ダーマペン後の皮むけはターンオーバーが活発になっている証拠
上述の通り、ダーマペンは極細の針を肌に刺す施術です。
針によって肌の内側が刺激されると、肌のターンオーバーが活発になり、新しい細胞に生まれ変わります。その際、肌のもっとも外側にある「角層」が剥がれ落ちるため、皮むけが起きるのです。
つまり、ダーマペン後の皮むけは、肌のターンオーバーが活発になっている証拠だといえるでしょう。
なお、ダーマペン後は皮むけだけでなく、以下の症状が起こる可能性もあります。
- 肌の赤み
- 腫れや発疹
- かゆみ
- 内出血
赤みや腫れ、発疹、かゆみは、ダーマペンの針によって肌の内部組織がダメージを受けるために起こります。
肌の深い層にダメージが加わると、周辺の毛細血管が破れて内出血を起こすこともあるため注意が必要です。
なお、ダーマペンの痛みについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ダーマペン後は皮むけないと効果がない?
ダーマペン後の皮むけが肌のターンオーバーが活発になることで起こっているのだとすると、皮がむけない場合は効果を得られていないのではないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。
ダーマペンによる皮むけは必ず起こるわけではなく、赤みや腫れが生じるだけで皮がむけずにダウンタイムを終える可能性も十分にあります。
もしも皮がむけなかったとしても、適切な施術が行われていれば得られる効果に差はないといえるので、不安にならなくても大丈夫です。
ダーマペンで皮むけしやすいのはどこ?
ダーマペンで皮むけしやすいのは、皮膚が薄くデリケートな「顔」です。
特に額やフェイスライン、鼻筋の上、頬骨の上などは、他の部位よりも皮膚が薄いため、ダウンタイムの症状が強く出ることがあります。
他には、首や手、デコルテなども日光の影響を受けやすいため、皮むけが起こりやすいといえるでしょう。
ダーマペンのダウンタイムはいつまで?皮むけはいつ治る?
ダーマペンのダウンタイムは数日から1週間程度です。
施術直後は2時間ほど顔の赤みが増し、翌日にかけて徐々に引いていくなど、症状によって治るまでにかかる期間が異なります。
肝心の皮むけが起こるのは「施術後2〜3日経過した頃から」、治るのは「施術後5日〜1週間程度経過した頃」ですが、皮膚の回復具合によっては2週間程度続く可能性もあります。
2週間以上皮がむけている、状態がひどいなどの場合は、早めに施術を行ったクリニックへ相談しましょう。
ダーマペンの効果が現れる時期や適切な間隔、ダウンタイムなどについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ダーマペンの効果はいつから?何回やれば実感できる?適切な間隔も紹介
→ダーマペンのダウンタイムや効果は?施術直後・経過の症例写真を紹介
ダーマペン後の皮剥けを避けるためにすべきこととは?
ダーマペンの治療後は翌日からメイクが可能なため、皮が剥けてもある程度は隠すことができますが、「できれば皮むけを防いで通常と変わらない状態で過ごしたい」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ダーマペン後の皮むけを避けるためにすべきことを4つ紹介します。
針の深さを短くする
一般的に、ダーマペン後の皮むけは、針の長さに比例するといわれています。
ダーマペンは肌にあける穴の深さを調整でき、症状に合わせて適切な深さで治療を行うことが可能です。
針を長くして施術を行えば皮が剥ける可能性も高まり、逆に針を短くすれば皮が剥けない、もしくはそれほどひどくならずにダウンタイムを終えられる可能性があります。
症状によって適切な針の深さは異なりますが、皮むけを避けたい場合は施術前に医師と針の深さについてしっかりと相談しましょう。
ダーマペンの針の深さごとの効果については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
十分に保湿をする
ダーマペン後の皮むけを防ぐためには、施術によって乾燥しバリア機能が低下した肌をしっかりと保湿し、乾燥を防ぐことが大切です。
特に施術当日は、十分なケアをすることが重要になります。
クリニックによっては、ダーマペン後に肌を鎮静する美容液を塗布する施術をプラスできるところもあるため、皮むけが不安な場合はカウンセリングで確認してみるとよいでしょう。
帰宅後は、パックを行って肌をたっぷりと保湿してください。鎮静作用のあるパックであれば、皮むけの予防につながります。
翌日からも化粧水などでの保湿をしっかりと行い、肌の乾燥を防ぎましょう。ミストタイプの化粧水を持ち歩いておくと、外出先でも手軽にケアができます。
紫外線対策を徹底する
紫外線は肌を乾燥させる原因のひとつです。
ダーマペン後の肌は乾燥して普段よりもダメージを受けやすい状態になっているため、より念入りに紫外線対策を行う必要があります。
近年、自宅でリモートワークをする方も増えていますが、屋内にいても油断はできません。
紫外線は窓からも入ってくるため、外出の予定がなくても日焼け止めなどを活用し、紫外線対策をしっかりと行うようにしましょう。
もちろん、外出する際は帽子やサングラス、日傘などでの対策が必須です。
ただし、施術当日の日焼け止めの使用を禁止しているクリニックもあります。その場合は医師の指示に従ってください。
血行が促進するような行為
ダーマペン後の数日間は、血行が促進するような行為は避けた方が、皮むけが起こりにくくなります。
例えば、激しい運動や長時間の入浴、サウナ、過度の飲酒などは、炎症反応が強く出る原因となります。
普段から運動をよくする方や、お風呂やサウナが好きな方は特に注意しましょう。
ダーマペン後に皮が剥けたときの注意点
皮が剥けないように気をつけていても、肌の状態によっては防げないこともあるかもしれません。
皮が剥けている肌は、非常に敏感になっているため、適切なケアをしなければさらに皮むけがひどくなってしまう恐れもあります。
ここでは、ダーマペン後に皮が剥けたときの注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
無理に剥かない
皮が剥けているとどうしても気になってしまいますが、自分で無理に剥いてしまうのはやめましょう。
ダーマペン後の肌は、肌が傷ついて急速にターンオーバーが進んでいる状態です。
自然に剥けるのを待たずに無理やり取ってしまうと、まだ完全にできあがっていない新しい表皮まで一緒に剥がれてしまい、皮膚が損傷して出血してしまう可能性があります。
そればかりか、紫外線を浴びてシミができてしまう原因にもなるため、皮が剥けてもなるべく触らないようにしましょう。
ダーマペンでシミが悪化するケースや出血する理由などについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ダーマペンのシミへの効果とは?悪化するケースや対処法も紹介
→ダーマペンは血だらけになる?出血する理由や肌の状態なども解説
刺激を与えない
ダーマペン後に皮むけしている場合、クレンジングや洗顔などで患部を擦ると、症状が悪化する可能性があります。
スキンケア用品はアルコールやエタノールフリー、敏感肌用などの低刺激のものを使用し、擦らないようにしてください。
また、タオルでゴシゴシ拭いたり、化粧水をパッティングしてつけるのも、肌の負担になるためNGです。
施術後は普段以上に肌に刺激を与えないよう注意して、肌の回復力を高めましょう。
濃いメイクは控える
ダーマペン後の皮むけをできるだけ早く治すには、濃いメイクを控えることが大切です。
濃いメイクを落とすには洗浄力の高いクレンジングを使う必要があるため、肌に大きな負担がかかってしまいます。
肌の負担を減らすためにも、皮むけ中のメイクはナチュラルにするか、日焼け止めのみにしてマスクやメガネを活用することをおすすめします。
まとめ
ダーマペンで皮剥けが起こる理由や皮むけを避けるためにすべきこと、皮が剥けたときの注意点を紹介しました。
皮むけはダーマペンのダウンタイムの症状のひとつで、肌のターンオーバーが急速に促進されることで起こりますが、必ず起こるわけではありません。
皮が剥けたときはできるだけ触らず、刺激を与えないよう注意が必要です。
また、皮が剥けなかった場合でも、適切な針の深さで施術を受けていればしっかりと効果を実感できるので、皮むけしてもしなくても気にしないようにしてください。
皮むけを予防したい方は、本記事を参考に保湿や紫外線対策などをしっかりと行いましょう。